
皆さんは沖縄で「大型の台風が接近中」の文字を見て焦ったことはありませんか?
「交通機関は動くのか?」「どんな影響が出るのか?」「旅行中はどうすればいいのか?」と不安になった経験がある方も多いのではないでしょうか。
沖縄地方は日本で最も台風が多く、毎年多くの強力な台風が接近・上陸します。
この記事では台風についての不安を解消すべく過去データを参考に発生回数や現地への影響、対策などを知っておくべきことを解説します。
知らなかったと後悔しないためにもぜひ参考にしてください。
本土とはここが違う!沖縄特有の台風の特徴とは
沖縄の台風は本土の台風と比べ接近頻度が多く、強い台風が多いとされています。
まず接近頻度ですが、気象庁のデータを参考に見ていきます。

出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/typhoon/statistics/accession/okinawa.html)
月ごとの接近数をみると6月〜10月が台風シーズンで8月と9月はここ23年間で1つ以上の台風が上陸し続けています。
本土との接近数の違いを見ると、ここ10年で沖縄は年間平均8.4個、本土では6.9個と、沖縄の方が台風の数が多いことがわかります。
また沖縄の台風は強く、台風の強さの基準は「33m以上=強い」「44m以上=非常に強い」「54m以上=猛烈」ですが、沖縄では風速40m〜50mが当たり前で、過去に80mの台風が来たこともあります。
そのため沖縄の住宅はアルミサッシなどの耐風圧制がある素材などが使用されています。
また台風自体が上陸し中心の目を通り過ぎることもよくあり本土の台風と違うため沖縄に行く際は台風の特徴を知っておきましょう。
台風が直撃するとどうなる?影響を解説
沖縄に台風が直撃した場合は交通・インフラ・生活全般に渡って支障が生じます。
ここでは地元民や観光客が台風上陸時によく悩む事をまとめていきます。
1.停電、断水
強い台風が上陸した場合に沖縄県では停電や断水が起こる恐れがあります。
台風による強風や飛来物によって電柱や電線が破損し、停電が発生します。
ポンプの停止により、マンションの上階や高台では断水する恐れがあります。
また復旧にはばらつきがあり、台風が去り24時間以内に復旧する時もあれば最も長引いた時では7日間かかった時もあるようです。
私たちができることは自分の家の荷物が飛ばされ迷惑が掛からないよう固定する、モバイルバッテリーを充電しておくバスタブに緊急用で貯水するなど事前の対策が必要です。
2.公共交通機関の運休
強い台風が上陸した場合バスやモノレールといった公共交通機関が遅延や運休する場合があります。
ですがタクシーやレンタカーの運休は少なく、最強クラスの台風が接近しない限り営業していますので完全に手段がなくなることはありません。
ただし強風により物が飛び車両に衝突する恐れもあるので不要な外出を避けましょう。
3.スーパー各所の休業
台風の影響でスーパーが休業することが多くあります。
入荷の船が止まり、さらに停電が重なると、店舗側も営業が難しくなります。
そのため沖縄県民は台風間近になると缶詰、カップ麺、レトルト食品、菓子パンなどを買い貯める習慣がついています。
そのため台風直前はかなり混雑し物品が足りなくなるため注意が必要です。
4.休校、休業
県立学校はもちろん、多くの企業も無理に出社しない方針になっています。
これがローカルルールで暴風警報が発令されるとみな自宅でどう過ごすかを考え始めます。
ただ緊急時には出社を告げられる可能性もある為会社への連絡を忘れないようにしましょう。
5.海の荒れ
台風の強風により海が荒れるようになります。
波が強いからとサーフィンをしに出掛けに行く方もいますが基本的には外出が危険なので、屋内で過ごしましょう。
また自宅、宿泊地が海岸沿いだと塩害被害がひどくなる為台風後は車の洗車を忘れないようにしましょう。
沖縄の台風を乗り越える知識を紹介
ここからは沖縄の台風を乗り越えるための地元民の知識を紹介していきます!
日常生活編
・停電に備えモバイルバッテリーも充電、乾電池式の懐中電灯を準備
・台風前に冷凍庫の整理、保冷材の準備をし長期間に対応できるようにする
・カセットコンロや水の備蓄により食品問題を対策しておく
・強風で物が飛んできても散らばらないよう窓ガラスをガムテープで補強する。
・スーパーのユニオンは台風でも営業を続けることで有名ですが、ユニオンが休業する場合は、それだけ状況が危険であるということを意味します。
住宅まわり編
・ベランダに置いてある荷物は全て屋内へ移動し飛ばないようにする。
・ドアや窓の隙間からの雨漏りを防ぐため、タオルや新聞紙を使って対策しましょう。
・排水溝や雨どいの清掃で浸水予防をしておく。
観光客向け!台風時の過ごし方
ここからは沖縄に観光に来たタイミングに台風と重なってしまった方へ過ごし方を紹介していきます。
知っておくべき事もいくつかあるので知っておきましょう。
天気予報とキャンセル規約をチェック
・航空券や予約した宿泊先の規約を確認しキャンセル料を知っておく
・気象庁や空港の情報、宿先の営業の有無を知っておく
・飛行機が欠航で滞在日が増える場合は早めに宿泊施設を確保しておきましょう。
外出を避けてホテル内で安全に過ごす
・台風接近時は諦めて室内で安全に過ごしましょう。
・台風直撃時でもホテル館内の機能は通常通り稼働しているためホテル内の施設を活用しましょう。
・非常食は念のため購入できる際に購入し備えておきましょう。
台風によるキャンセル料について紹介
台風による欠航や遅延が予想される場合に、ほとんどの航空会社では無料でのキャンセルや振替手続きを提供しています。
注意すべきなのは、台風の影響で「飛ばないかも」と自己判断でキャンセルすると、キャンセル料が自己負担になることです。
なので航空会社から欠航と決まるまでは自己負担なので待ってみるのも手です。
また同じくホテルやレンタカーもキャンセル料が発生しないことが多いです。
ですが規約によっては期限を過ぎるとキャンセル料が発生する場合やキャンセル料の免除が無い場合もあるので注意が必要です。
台風関連情報の調べ方まとめ
最新の台風情報を知れるサイトをいくつかあり、以下にまとめています。
・気象庁の台風情報ページ
・沖縄県防災情報ポータル
・那覇空港・航空会社の運航状況
・Xにて「沖縄台風」で現地の声を確認
台風中でも楽しめる!オススメ室内観光スポット
ここでは台風接近中でも営業していれば観光できる室内のオススメスポットを紹介していきます。
旅行プランが崩れてしまった方は一度参考に再度沖縄観光を検討してみましょう。
1.おきなわワールド文化王国・玉泉洞

おきなわワールドは約30万年の歴史を持つ玉泉洞や沖縄の伝統工芸に触れられる染め物体験など悪天候でも楽しめるスポットが多く点在しています。
他にもそこまで悪天候でなければ回れるスポットも多くあるので観光を検討してみましょう。
沖縄県最大級のテーマパークで体験できるアクティビティを楽しみましょう。
- 那覇空港から車で30分
- 所在地: 〒901-0616 沖縄県南城市玉城前川1336
- 公式HP:https://www.gyokusendo.co.jp/okinawaworld/
- 電話番号:098-949-7421
2.国営沖縄記念公園(海洋博公園)

悪天候でも海洋博公園では沖縄の歴史や貴重な民族資料や美ら海水族館など様々な施設が点在しています。
その中にあるプラネタリウムは1億4000万個の星々や太平洋地域の海洋民族の歴史文化を知ることもできます。
室内で沖縄の歴史や文化、自然について知りたい方は是非とも訪れてみましょう。
- 那覇空港から車で1時間40分
- 所在地: 〒905-0206 沖縄県国頭郡本部町石川424番地
- 公式HP:https://oki-park.jp/
- 電話番号:0980-48-2741
3.イーアス沖縄豊崎
イーアス沖縄豊崎では沖縄県で2つ目に最大の水族館や亜熱帯をイメージした自然再現施設など室内で自然を感じることができます。
普段の生活では会う機会のない魚やエイ、ウミガメなどが回遊する大水槽や珍しい動物と間近に触れ合える施設もあります。
また隣には大型ショッピングモールが隣接している為買い物もできる点は観光客に人気となっています。
- 那覇空港から車で15分
- 所在地: 〒901-0225 沖縄県豊見城市豊崎3−35
- 公式HP:https://toyosaki.iias.jp/
- 電話番号:098-840-6900
4.オリオンハッピーパーク
オリオンハッピーパークは2025年に改装工事されたばかりのオリオンビールの室内施設です。
この施設ではビールの製造工場やオリオンが営業するレストランなどオリオンについて詳しく知ることができます。
またオリオンビールグッズを多く販売しており、オリオン好きにはたまらない施設になっています。
- 那覇空港から車で1時間20分
- 所在地: 〒905-0021 沖縄県名護市東江2丁目2−1
- 公式HP:https://www.orionbeer.co.jp/happypark/
- 電話番号:0570-00-4103
まとめ
沖縄の台風は数も強さも本土と異なり、地元民も観光客も正しい知識と備えが必要です。
台風シーズンに旅行や生活をする際は、事前準備と最新情報を欠かさずチェックし安全第一で行動しましょう。
正しい知識で備えれば、台風シーズンでも沖縄で落ち着いた時間を過ごすことができます。
台風の最新情報をこまめにチェックする意識を持つことが大切です。
台風シーズンに沖縄に訪れる際はあらかじめ台風の情報を収集し満足のいく沖縄にしていきましょう!