
沖縄の美しい海を思い浮かべた時、「いつからいつまで泳げるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
年間を通して温暖なイメージのある沖縄ですが、実際に海水浴が快適に楽しめる時期は限られています。
この記事は、沖縄で海に入れる時期の目安や、月別の気温・水温の変化、ベストシーズン、注意すべき点を詳しく解説します。
さらに、目的別のおすすめビーチ情報も紹介しているので、沖縄旅行やレジャーを計画中の方はぜひ参考にしてみてください。
沖縄の海水浴のシーズンを時期別に特徴を紹介
沖縄での海水浴のベストシーズンは例年3月下旬〜10月中旬〜下旬となっています。
月ごとに特徴は変わりますので月ごとに特徴を紹介していきます。
3月下旬~4月
3月下旬からは海開きも行われる地域もあり、海水浴のシーズンが始まります。
冬の寒さが緩み始め気温は20℃前後と過ごしやすく晴天の日も多く湿度も低くなります。
ただし水温は比較的冷ためとなっているので短時間の海遊びやウェットスーツの着用が推奨されます。
5月~6月
5月〜6月では沖縄は梅雨シーズンが始まり雨の日が続き始めます。
湿度が高い傾向になり比較的観光向きではないシーズンです。
しかし6月下旬からは気温が一気に上がり天候も安定するため海を存分に楽しめます。
ぜひ6月下旬に沖縄で海水浴をしてもらいたいです。
7月~8月
7月〜8月こそが夏が本番となり多くの観光客が訪れ始めます。
水温は28℃〜30℃とベストコンディションでかつ海の透明度も良い為シュノーケリングやダイビングにも最適です。
懸念点は亜熱帯特有の一時的な雨が降るスコールや台風の季節であること、そして快晴だからこその日差し、混雑に要注意です。
9月~10月
9月〜10月は少し台風の影響があるものの、水温は高く問題なく海に入ることが出来ます。
7月~8月程観光客は少なく広々とした雰囲気を味わえますが台風襲来時のプランも練っておきましょう
11月
一部のビーチやホテルでは遊泳をしている場合があります。
ですが気温が下がり始め長時間の海水浴には不向きでかつ気温も低くなり寒くなっていきます。
海水浴よりかは観光向きのため海水浴はオマケ程度で考えると良いかと思います。
沖縄の海できをつけたいこと
ここでは沖縄で海水浴をする際に気を付けておくべき事を紹介していきます。
行く計画をしている方は一度は読んでおきましょう。
熱中症対策
沖縄の夏は本土よりも日差しが強く湿度も高い為、熱中症のリスクが非常に高いのが特徴です。
また海水浴だからといって熱中症のリスクが無くなることなく日差しが強く風が無い日には特に注意です。
熱中症を予防するためにこまめな水分補給、直射日光を避ける、こまめな休憩と長時間の海水浴を避けるようにしましょう。
日焼け対策
沖縄の紫外線は本州に比べ約1.2〜1.5倍の強さといわれ、全国トップクラスの強さとなっています。
晴れた日のビーチでは、30分〜1時間日にあたりつづけると肌が赤くヒリヒリと日焼けになることもあります。
日焼け対策として日焼け止めを使用しこまめに塗りなおす、UVカット製品を着用する、長袖長ズボンで肌を保護する。
遊泳禁止場所に注意
海の事故の9割は監視員のいないビーチで起きています。ビーチで泳ぐ際は監視員や防護ネットの有無を知っておきましょう。
遊泳禁止の場所は急な深みや変わった波の流れ、水質汚染、ボートや水上オートバイの衝突など危険が潜んでいるため禁止場所となっています。
泳ぐ際は安全性の高い場所で泳ぐようにしましょう。
危険生物に注意
沖縄のビーチには数多くの危険生物が潜んでおり意外と身近に潜んでいます。
特にハブクラゲやカツオノエボシといったクラゲ類は見分けが付きにくく、浅瀬や浜辺にも打ちあがっていることもあり非常に危険です。

ハブクラゲ

カツオノエボシ
触れてしまうと強い痛みや皮膚炎、ひどい場合は呼吸困難などの症状を引き起こすこともあるため、以下のような対応を心がけましょう。
・正体不明の海洋生物にはぜったに触れない
・浜辺で見かけた際は他の方が触れないように距離を取る
・すぐに監視員やビーチの管理者へ報告しましょう。
特にお盆を過ぎるとハブクラゲの発生が増える時期になる為、クラゲネットのあるビーチを選ぶのも対策の一つです。
体調不良は万全に
どれだけ期待していた海水浴でも体調が万全でない状態であれば海には入らないようにしましょう。事故のリスクを高める行為です。
軽い頭痛や倦怠感で、海水浴中に悪化し溺れる、気を失うというケースも報告されています。
体調不良の際は無理せず遊びを控えることも大切です。海に入る前に体調確認とストレッチをしっかりと行い事故を発生させないよう心掛けましょう。
また万が一、海難・人身事故に遭遇又は目撃した場合は、局番なしの「118番」まで連絡してください。
目的別!おすすめの沖縄ビーチ5選
沖縄で海水浴を行う際には一緒に楽しむ人でもおすすめのビーチが変わります。
大人数向けから少人数でも楽しめる穴場ビーチを紹介していきます。
ファミリー向け:アラハビーチ(北谷)

アラハビーチは全長約600mの白い砂浜が続くビーチとして有名になっています。
パラセーリングやドラゴンボートなどマリンアクティビティも充実していたり、夕日鑑賞スポットとしても知られています。
またビーチには休憩スポットや歴史上の船をイメージした大きな遊具もあり子供と一緒に行くなら最高の場所となっています!
- アクセス:車で那覇空港から約40分
- 住所:〒904‑0116 沖縄県中頭郡北谷町北谷2‑21
- 設備:トイレ・有料シャワー・有料ロッカー・売店・クラゲ防止ネット・監視員・パラソルレンタル・船型遊具・BBQエリア
- 駐車場:3カ所・合計120台、無料
- 公式サイト:https://chatantourism.com/
映え重視:ニライビーチ(読谷)

ニライビーチはホテル日航アリビラが管理するビーチで宿泊しなくても利用できるビーチとなっています。
ビーチは透明度の高く輝く砂浜が美しいビーチでありマリンアクティビティも多く開催されています。
ですが最もおすすめなのが夕方の時間帯でどこまでも続く水平線に日が沈む美しい瞬間を見ることができます。
水平線がオレンジ色に染まる幻想的な光景は、旅の思い出になること間違いなしです。
- アクセス:那覇空港から車で約70分
- 住所:〒904‑0327 沖縄県中頭郡読谷村字儀間600
- 設備:トイレ・屋内シャワー・コインロッカー・売店・パラソル・クラゲネット・監視員
- 駐車場:250台(無料40台+有料210台/1時間200円)
- 公式サイト:https://www.alivila.co.jp/tourism/774/
穴場:大度浜海岸(糸満)

江戸時代にアメリカから帰国したジョン万次郎がこの浜に上陸したためジョン万ビーチの愛称で親しまれている大度浜海岸は地元の方に愛される穴場ビーチです。
大度浜海岸は海岸から200m以上沖までリーフが続きその間にはイノー(礁池)と呼ばれる浅瀬が広がっています。
リーフによりゴツゴツとした足場で足元には気をつける必要がありますが浅瀬のため大人から子供まで楽しめます。
また観光客からは比較的有名でないビーチとなっているため穴場ビーチとなっています。
- アクセス:那覇空港から車で約40分
- 住所:〒901‑0334 沖縄県糸満市大度
- 設備:トイレ・有料シャワー(約300円)・売店・東屋・BBQエリア(持ち込み可能)
- 駐車場:約30台・無料
- 公式サイト:https://www.city.itoman.lg.jp/site/kankou-navi/
シュノーケル:青の洞窟周辺(恩納村)

青の洞窟は神秘的な青の世界を体験でき、多くの魚に会えるという点で人気になっています。
洞窟の中や外では群れで泳ぐ魚が人間慣れをしている為至近距離でさかなと戯れることができます。
また太陽の光を海水が吸収し自然現象により白と青の光が出現し青の洞窟、と呼ばれています。
このような幻想的で神秘的な雰囲気を最大限に体感できるのがシュノーケリングとなっており現在も数多くの観光客が訪れています。
- アクセス:那覇空港から車で約60分
- 住所:沖縄県国頭郡恩納村真栄田469‑1
- 設備:管理施設・更衣室・ロッカー・温水シャワー完備・無料駐車場(100台以上)
- 駐車場:あり・無料(前兼久漁港駐車場)
- 公式サイト:https://umi.okinawa.jp/
アクセス重視:波の上ビーチ(那覇市内)

波の上ビーチは那覇空港から車で15分の場所にある那覇市唯一のビーチとなっています。
周りは多くの施設がある為泳いだ後にそのまま町へ出かけたり気軽に朝や夕方に泳ぐ方が多くいます。
また市民の憩いの場ともなっており、手ぶらでバーベキューもできるビーチとなっています。
アクセス重視でビーチを探している場合は是非足を運んでみましょう。
- アクセス:那覇空港から約10〜15分
- 住所:沖縄県那覇市若狭1‑24
- 設備:監視員・クラゲネット・トイレ・コインシャワー・コインロッカー・売店・更衣室・パラソル・ビーチチェア・BBQエリア
- 駐車場:合計約400台、有料(30分無料、以後1時間200円・増額、上限500円)
- 公式サイト:https://www.naminouebeach.jp/
まとめ
沖縄の海は年間を通して温暖な気候に恵まれており、3月下旬から10月下旬が海水浴のベストシーズンとされています。
月ごとの気温や水温、台風や危険生物などの自然状況をしっかり把握することで、より快適に海を楽しむことができます。
安全面への配慮を忘れず下調べをきちんと行えば自分に合ったスタイルで沖縄の美しい海を堪能できます。
時期に合った準備と知識を持って沖縄を存分に楽しみましょう。