沖縄に花粉が無い?調査データからみる沖縄の花粉事情

沖縄に花粉が無い?調査データからみる沖縄の花粉事情

「沖縄には花粉がない」そんな話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
実際に春になると、本土では花粉に悩まされる人が増える一方で、花粉を避け沖縄旅行をする人もいるほどです。

では、本当に”沖縄には花粉はない”のでしょうか?

本記事では、沖縄県の調査データなどを参考にしながら、沖縄の花粉事情を分かりやすく解説します。
沖縄の花粉事情が気になる方はこの記事を参考に沖縄の花粉について深く知ってみましょう。

そもそも沖縄は花粉が飛んでいるの?

花粉が出ている木

結論から言うと沖縄にも花粉自体は飛んでいます。
しかし、「沖縄には花粉がない」といわれる理由は、花粉の種類に関係しています。

日本の花粉症の原因の多くは、スギ花粉です。
環境省などの調査でも、日本の花粉症の大部分はスギやヒノキが原因とされています。

ところが沖縄県が実施した花粉飛散調査では、県内の観測地点で捕集された花粉を分析した結果、花粉症が原因であるスギ花粉は確認されませんでした。この結果から、沖縄県ではスギ花粉症が反応しにくいため、花粉がないと言われています。

この結果は、沖縄にスギの植林がほとんどないことや、台風の多い気候などが関係していると考えられており、スギ花粉症の人にとっては、本土より症状が軽くなるため花粉を避けるために沖縄に旅行をしたりするのです。


参考:沖縄県スギ研究報告 2007年
 

沖縄にはどんな花粉が飛んでいるの?

花粉が飛んでいる木

沖縄には花粉がない、とされていますが厳密には花粉症の主な原因となるスギ花粉がないだけであり、他の花粉は飛んでいます。
そこで、ここからは沖縄で飛んでいる花粉を紹介していきます。

  • リュウキュウマツ
    リュウキュウマツは、沖縄の山地や丘陸地などに多く見られる松の一種です。
    沖縄の森林を代表する樹木のひとつで、公園や山林などでもよく見かけます。
  • モクマオウ
    モクマオウは、沖縄の海岸沿いに多く植えられている樹木です。
    防風林として利用されることも多く、ビーチや海岸沿いの道路などで見かけることがあります。
  • イネ科植物
    イネ科植物は、イネやススキ、雑草などを含む植物のグループです。
    沖縄では公園や空き地、河川敷などさまざまな場所に生えています。
  • 花粉症が起こる物質
    花粉以外にも大陸から風に乗って運ばれてくる浮遊物質が、鼻や目の粘膜を刺激してアレルギー症状を引き起こす大きな原因となります。
    黄砂 – 黄砂は東アジアの砂漠地帯から強風で巻き上げられた砂塵が偏西風で沖縄まで飛来します。
    PM2.5 – 工場や排気ガスなどの燃焼によって発生した髪の毛の30分の1程度の太さしかない粒子です。

このように、沖縄にも花粉は存在しますが、本土と飛んでいる花粉の種類が異なるのが特徴です。
特にリュウキュウマツの花粉は、沖縄の花粉調査でも大きな割合を占めている報告されています。

沖縄の花粉はこの時期に飛散する!花粉カレンダー 

沖縄では、本土とは少し違う時期に花粉が飛びます。本州では、2月~4月頃にかけてスギやヒノキの花粉が大量に飛ぶことで知られていますが、沖縄の代表的な花粉の時期は次の通りです。

  • 2月~3月 リュウキュウマツ
    粒子が大きいため、鼻の奥まで入ることは基本なく、アレルギー症状が起きることは稀です。
    多少の目のかゆみや、車、ベランダに黄色の粉となって積もることがあります。
  • 4月~6月 モクマオウ
    糸のような細い枝が特徴で、沖縄では防風林として生えていることから、海岸沿いで症状が出る場合はモクマオウの症状である可能性が高いです。
  • 5月~8月 イネ科植物
    飛散距離はかなり短いですが、植物周辺に近づくと一気に症状がでます。
    また、梅雨から夏にかけて飛散しているため、夏風邪と勘違いされやすいです。

このように沖縄では、本州のスギ花粉のように特定の時期に集中して大量に飛ぶ花粉は少ないものの、春から夏にかけてさまざまな植物の花粉が飛散しており、稀に花粉症状と同様の症状が出る方がいます。

沖縄で花粉症かなと思ったら?

沖縄ではスギ花粉がほとんど確認されていないため、「花粉症はない」と思われがちですが、リュウキュウマツやイネ科植物などの花粉、また黄砂やPM2.5の影響によって、くしゃみや鼻水などの症状が出る場合があります。

もし花粉症のような症状を感じた場合は、次のような対策を行うことで症状を軽減できることがあります。

症状の原因を確認する
花粉症の症状は、花粉だけでなくダニやハウスダストなどのアレルギーによっても起こることがあります。症状が続く場合は医療機関で検査を受け、自分がどの物質に反応しているのか確認しておくと安心です。

・花粉を体に取り込まない工夫をする
外出する際はマスクやメガネを着用することで、鼻や目に入る花粉を減らすことができます。特に草地や雑草の多い場所ではイネ科植物の花粉が飛ぶことがあるため注意が必要です。

室内に花粉を持ち込まない
外出から帰った際は、衣服や髪についた花粉を軽く払い落としてから室内に入るようにしましょう。手洗いや洗顔を行うことで、体に付着した花粉を落とすことができます。

症状が続く場合は医療機関に相談する
症状が長く続く場合は、市販薬だけでなく医療機関での診察を受けることも検討しましょう。抗アレルギー薬などを服用することで症状が軽くなる場合があります。

花粉症の人が沖縄旅行をするときの注意点

マスク、目薬、ティッシュ

花粉症の人が沖縄を訪れる場合でも、完全に安心とは言えません。沖縄ではスギ花粉がほとんど確認されていないものの、別の要因によってアレルギー症状が出る可能性があります。

そのため、花粉症の人が沖縄旅行をする際は、次のような対策をしておくと安心です。

・花粉症の薬を持参する
・マスク、目薬を準備しておく
・草地や雑草の多い場所に近づかない

このように事前に対策しておくことで、沖縄旅行中も比較的快適に過ごすことができるでしょう。

まとめ

沖縄には「花粉がない」と言われることがありますが、実際には花粉自体がまったくないわけではなく、スギ花粉が少なく、リュウキュウマツやモクマオウ、イネ科植物などの花粉が確認されています。

そのため、本土とは異なる種類の花粉が飛んでいるため、「花粉がまったく無い」というわけではないことを理解しておくことが大切です。

花粉症の人が訪れる際は、薬やマスクなどの対策を準備しておくことで、より快適に旅行を楽しむことができるでしょう。

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この記事を書いた人

Nanase / 沖縄ナビ®編集部
Nanase / 沖縄ナビ®編集部
ふとしたきっかけから沖縄でゲームに没頭し、ポケモンカードの公式大会で2大会優勝。沖縄代表として全国大会に連続出場しています。
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