2026.6.22 スマホを置いて親子で楽しもう!おじー・おばーから受け継ぐ「沖縄の伝統遊び」の世界

はいさい!沖縄ナビ編集部です。
最近は子どもから大人まで、スマホやゲームなどのデジタルな遊びに触れる時間が多くなっていますよね。便利で楽しい反面、「たまには自然や人の温もりを感じられる遊びを子どもと一緒に楽しみたい!」と思う親御さんも多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめしたいのが、沖縄に古くから伝わる「伝統遊び(伝承遊び)」です。
沖縄のおじーやおばーたちが子どもの頃、身の回りの自然や簡単な道具を使って、工夫しながら夢中になって遊んだユニークな遊びが、沖縄にはたくさん残っています。今回は、親子で今すぐ試してみたくなる、どこか懐かしくて温かい「沖縄の伝統遊び」をたっぷりとご紹介します!
自然が最高のおもちゃ!身近な植物で作る「草玩具(イーリムン)」

沖縄では、昔からおもちゃのことを「イーリムン」と呼んできました。これは「もらい物」や「もらって遊ぶ物」という言葉が由来といわれています。
昔の沖縄の子どもたちは、身近に生えているアダン、ソテツ、クバ、マーニ(くろつぐ)といった南国ならではの植物の葉を使って、自分たちでおもちゃを手づくりしていました。
アダンの葉で作る手づくりボール
トゲをきれいに取り除いたアダンの葉を器用に編み込んでいくと、よく弾むボールの完成!自分の手でじっくり編み込んでいくプロセスは、子どもの五感を刺激し、手先の器用さを育む最高の体験になります。遊び倒して壊れてしまってもそのまま自然へ還せる、現代の環境教育(木育)にもぴったりな地球に優しいおもちゃです。

マーニの葉のソリ遊び
大きなマーニの葉をそのままソリに見立てて、芝生の斜面を滑り降りるスリリングな遊びです。「クロツグ」とも呼ばれるこの植物の葉は、人が乗っても破れないほど頑丈で、裏側がツルツルとよく滑るのが特徴。葉の根元をギュッと力いっぱい握り、バランスを取りながら風を切って一気に滑り降りる爽快感は、市販のプラスチックソリでは味わえない最高のハラハラ・ドキドキです!
ソテツの葉で作る虫(金魚・バッタ)
葉を細かく編んで、まるで本物そっくりのバッタや、かわいらしい金魚を作って遊びました。細長い葉を左右交互に規則正しく編み込んでいくことで、本物の虫の節や魚のひれのような見事な立体感が生まれます。完成したバッタを草むらにそっと忍ばせて友達を驚かせたり、手づくりの虫同士を戦わせたりと、おもちゃが少なかった時代のウチナーンチュの子どもたちを夢中にさせた、芸術的なイーリムンです。
壊れて使えなくなったら、そのまま森や土に還すことができる草玩具。自然の恵みに感謝しながら工夫して遊ぶ知恵は、現代の子どもたちにもぜひ伝えたい素敵な文化ですね。
道具がなくても大丈夫!歌に合わせて楽しむ伝承手遊び「ちょーばん」
次にご紹介するのは、道具をいっさい使わずに2人以上いればどこでも盛り上がれる、口承で伝わってきた手遊び「ちょーばん」です。
「ちょーばん、ちょーばん、ひっけーらし♪」という、一度聴いたら耳から離れない独特のリズムに合わせて手を動かしていきます。
【ちょーばんの歌】 ちょーばん ちょーばん ひっけーらし なかむい なかむい たっけーらし
実はこの「ちょーばん」という言葉は、かつて全国で基準として使われていた一升枡(京判・けいはん)のことで、「なかむい」は一合枡を意味しているといわれています。大人が一升枡や一合枡をひっくり返して穀物を計量しながら働いている姿を、子どもたちが真似して遊びにしたのが始まりなのだとか。
最初は2人で、慣れてきたら3人、4人と人数を増やしていくと、手の動きが複雑になってさらに大盛り上がりしますよ!

沖縄版のお手玉遊び?集中力が鍛えられる「石なーぐー」
日本の平安時代の記録にも残る「石なご(石投げ)」という遊びが、沖縄では「石なーぐー」として深く親しまれてきました。布で作られたお手玉ではなく、海岸や川原にある平らで小さな「石」を5個〜7個ほど使って遊ぶのが特徴です。
遊び方はとてもシンプルですが、高い集中力と器用さが求められます。 床にいくつかの石を置き、そのうちの1個を上に放り投げます。投げた石が落ちてくるまでの間に、床に置いてある別の石を素早く手の中に引き寄せ(拾い技)、落ちてきた石を同じ手で見事にキャッチするというルールです。
ステップが上がるにつれて、一度に引き寄せる石の数を増やしたり、手の甲でキャッチしたりと難易度が上がっていきます。ゲーム感覚で指先を動かすため、子どもの脳の発達や集中力を養うのにもぴったりの伝統遊びです。

わらべ歌と一緒に楽しむ「赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)」
沖縄の伝統的な手遊びといえば、多くのウチナーンチュが口ずさめる有名な童歌「赤田首里殿内」も外せません。夏川りみさんやKiroroさんといった沖縄出身のアーティストもカバーしているため、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
首里の赤田町にあるお殿内に黄金の灯籠を掲げ、弥勒(ミルク)の神様をお迎えするという、平和への願いが込められた神聖な歌です。
この歌の面白いところは、後半の「シーヤープー、ミーミンメー、ヒージントー、イーユヌミー」というお囃子(フレーズ)に合わせて、体を使った手遊びをするところです。
- 「シーヤープー」:ほっぺた(またはお腹)を指さす
- 「ミーミンメー」:自分の耳を触る
- 「ヒージントー」:自分のひじを触る
- 「イーユヌミー」:手のひらを指さす
お父さんやお母さんが歌ってあげながら、小さなお子さんの耳やひじに優しく触れてあげることで、親子のスキンシップにもなる心温まる遊びです。

まとめ:伝統遊びを通じて、豊かな“うちなータイム”を共有しよう
今回は、沖縄のおじー・おばーたちが大切に受け継いできた「伝統遊び」についてご紹介しました。
身の回りにある葉っぱや石ころ、そして自分自身の体と歌声さえあれば、どこでも無限のエンターテインメントに変わる伝統遊び。そこには、限られた環境の中でも毎日を最高に楽しもうとした、先人たちの豊かでクリエイティブな知恵がぎゅっと詰まっています。
今度の週末はちょっとだけスマホを置いて、お子さんと一緒に「ちょーばん」を歌ったり、お近くの公園で葉っぱや石を探したりして、のんびりとした温かい“うちなータイム”を過ごしてみてはいかがでしょうか?
以上、沖縄ナビ編集部でした!次回の記事もお楽しみに!

