2025.6.7

沖縄三線完全ガイド!歴史や魅力、体験イベントなど三線の情報をご紹介!

沖縄三線完全ガイド|歴史や魅力、体験イベントなど三線の情報をご紹介!

沖縄の伝統楽器といえば真っ先に思い浮かべるのが「三線(さんしん)」。
三線が奏でる太く柔らかく、心に優しく響き渡る音色は沖縄民謡や島唄、エイサーなどあらゆるシーンで沖縄県民の心に寄り添ってきました。
三線は沖縄の音楽文化を語る上で欠かせない楽器であり、起源や使われる素材などにも深い歴史があります。
この記事では、そんな三線の起源や歴史、購入可能店舗、体験できるイベントなど三線に関する情報を紹介していきます。
三線や沖縄の文化に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。

三線は中国から伝わった?起源を紹介

沖縄の伝統楽器「三線」は、14世紀末頃に中国から琉球王国へ伝来したとされています。
当時の琉球王国は東シナ海の交易拠点として、中国や東南アジア諸国と盛んに貿易を行っており、三線の原型となる中国の楽器「三弦」もその過程で伝わってきました。

15世紀になると、琉球王国では士族階級のたしなみとして三線が奨励されるようになります。
さらに、宮廷の公式な楽器として行事などにも使用されるようになり、「三線打」という製作職人の役職も設けられました。これにより、名工の育成と技術の発展が進みます。

その後、三線は組踊などの伝統芸能と共に発展し、琉球文化を象徴する楽器として地位を確立していきました。

やがて、1879年の廃藩置県により琉球王国が沖縄県へと変わると、地位の制度の解体によりそれまで士族の間で親しまれていた三線は庶民にも広まっていきました。

全国に知れ渡る!沖縄の楽器と有名になった歴史

三線が庶民に広まった明治以降も、沖縄の歴史とともに三線文化は大きな転機が訪れます。
以下では三線が全国的に有名になるまでの歩みを年表で紹介します。

1897年-沖縄県が設置されて以降、三線は県民の間で広く親しまれる存在となる。
1945年-沖縄に米軍が上陸し沖縄線が開戦。
1945年-沖縄戦の被害にて、多くの三線が焼失してしまう。
戦後 -食料難の中空き缶で手作りのカラカラ三線もを用いて祈りと希望を託す。
1955年-戦火を免れた貴重な三線は重要文化財として保護され、沖縄の伝統楽器になる。
1992年-THE BOOMの三線を使用し沖縄戦を歌った「島唄」が全国的に大ヒット。
現代 -民謡や組踊やポップス、ロックなど幅広いジャンルで愛され沖縄の象徴となる。

三線は戦争により一度は途絶えかけますが、食糧難に苦しむ中で沖縄の人々の手で手作りされ、思いを込めて奏でられ続けてきました。
その結果、今では沖縄を代表する楽器として、全国の人々にも広く知られ、音楽文化の中で愛される存在となっています。

三線にも種類がある!全型を紹介

1.南風原型

南風原型は最も古い型とされており、引きしまって柔らかみのある音色が出るそうです。
また1710年の歴史書『球陽』によると、名工南風原の名前に由来し南風原型になっているようです。
特徴:天のカーブは小さく、棹は細く、野丸は半円形の形状で、野坂は大きく曲がっているのが特徴。

2.知念大工型

1710年、初代三絃主取に任命された知念の作品で他と同様に名前が制作者由来になっています。
また他の三線と違い低音がよく響く構造になっているようです。
特徴:棹が太く、天の面は広く、大きく曲がっている。その中央にかすかに盛り上がった稜線があります。盛り上がった天と鳩胸、丸みを帯びた野丸、短い野坂が印象的。野丸から鳩胸の中央にかけて天面と同じく、かすかに稜線が見られる。

3.久場春殿型

南風原型と同じ系統で他と同様.久場春殿が作者で名前の由来になっています。
護身用といわれる程他の三線より重いようです。
特徴:薄手の天はわずかなカーブを描き、野は上部から下方へ次第に大きくなり、野丸と鳩胸との区別がほとんどできない。芯のつけ根には、階段が施されているのが特徴。

4.久葉の骨型

久葉の骨型は横から見ると久場の葉柄に似ているとこから、この名になっているとの事です。
見た目通り繊細な音が出るとの事です。
特徴:野は細く、野丸と鳩胸の区別がほとんどできません。

5.真壁型

最も普及している型で特に素晴らしい音色が出る。また三線コレクターの中で最も人気の高い型です。
特徴:天は中弦から曲がり、糸蔵は短いのが特徴。

6.平仲知念型

三線の名工平仲の作品です。南風原型を一回り小さくした外見で型のなかで最も軽い。
特徴:天は大きくカーブしており、中央はやや盛り上がって丸みを帯びている。

7.与那城型

三線の名工与那城の作品だといわれています。形状から音量が大きく、よく響く型だとされています。
特徴:野が太目で、野麺が糸は端まで一直線。範穴はやや下方にあり糸蔵は長く、鳩胸も大きめ。

三線のプロ!有名な三線演奏家を紹介

宮良長包(みやら ちょうほう)

宮良長包は1883年生まれの沖縄県で初めて唱歌担当教諭になった方です。
また教育実績の一環で作曲活動もしており汗水節(あしみじ)という三線で奏でる曲が有名です。
他にもえんどうの花など沖縄音楽の先駆者と言われている人物です。

喜納昌吉(きな しょうきち)

喜納昌吉はうちなーポップの先駆者と言われている人物です。
代表曲のハイサイおじさんは志村けんが替え歌をしたりと全国的に有名です。
ベースが沖縄民謡のリズムや音階を使用していたため創作民謡としてしられています。

比嘉栄昇(ひが えいしょう)

比嘉栄昇は沖縄出身で有名なバンドBEGINのボーカルをしている方です。
うちなーポップはもちろんの事、ギターと三線を融合させたオリジナル弦楽器一五一会を作成。
楽曲のほとんどが沖縄との関連性を持っている曲ばかりで沖縄の音楽文化を広めた人物の1人である。

ここで体験できる!三線体験スポットTop10!

ここからは観光客や初心者でも問題なく楽しめる三線体験スポットを紹介していきます。
三線に興味のある方は挑戦してみましょう!

1位 美ら笑34CAFE

美ら笑34CAFE

美ら笑34CAFEは那覇空港の近くで体験者数が最も多い施設です。
またテレビの取材が来る程高評価で三線はもちろんエイサー体験も当日で出来るようになると話題になっています。

店舗名美ら笑34CAFE
料金大人1人2500円~
電話番号080-1142-3967
住所〒901-0153 沖縄県那覇市宇栄原3丁目29-20 新町テナント2階

2位 体験工房コーラルブルー

体験工房コーラルブルーはオリジナルシーサー絵付けが人気な施設です。
ですが沖縄の文化に力を入れており三線はもちろんサンゴのクラフトイベントもあるそうです。
また三線に関しては自身で三線を作るコーナーもあり他では味わえない楽しみがあります。

店舗名体験工房コーラルブルー
料金11000円~
電話番号0980-83-2333
住所〒907-0022 沖縄県石垣市大川287-5

3位 さんしん屋 玄工房

さんしん屋 玄工房は三線の製作を中心に行っている施設です。
三線専門家の店員がマンツーマンで教えてくれる三線は弾けること間違いなしです。
体験ついでにハマったならその場でお土産として三線を買えるのも良い点ですね!

店舗名さんしん屋 玄工房
料金2000円~
電話番号098-862-4818
住所〒900-0012 沖縄県那覇市泊3-2-11

4位 三線ショップ 島風

三線ショップ 島風

三線ショップ 島風は三線の販売、修理、体験レッスン、レンタルなどを行う三線専門店です。
そんな島風で行われる三線体験レッスンは単に弾き方を教えてくれるだけでなく、三線の歴史なども教えてくれます。
熱血指導でスパルタな感じですが三線を全力で教えたいという表れで熱心に向き合ってくれる先生です。

店舗名三線ショップ 島風
料金2500円~
電話番号0980-88-6634
住所〒907-0004 沖縄県石垣市登野城485-30

5位 よしだ 三線胡弓教室

よしだ 三線胡弓教室

よしだ 三線胡弓教室は三線だけでなく胡弓のレッスンも行っている施設です。
先生とマンツーマンで指導頂き初心者でも45分で一曲マスターできるとの事です。
またオンライン体験も行われているので離れた場所からでも体験できるのはいい点です。

店舗名よしだ三線胡弓教室の概要
料金3300円~
電話番号098-851-4201
住所〒902-0063 沖縄県那覇市三原1-26-32 102号

6位 古宇利島 喜納三味線体験教室

古宇利島 喜納三味線体験教室

古宇利島 喜納三味線体験教室は生まれも育ちも古宇利島の夫婦が行っている三線教室です。
三線教室でありながら教師の一人が沖縄の伝統楽器の三板や締め太鼓などでセッションしてくれるとの事です。
また三線の教師免許資格取得者なので安心して指導を受けられます。

店舗名古宇利島 喜納三味線体験教室
料金3000円~
電話番号090-1947-8066
住所〒905-0406 沖縄県国頭郡今帰仁村字古宇利1379

7位 三線食堂 Yugafu

三線食堂 Yugafuは居酒屋の2階にある三線教室です。
三線の師範でもあり芸大卒業の先生のため初心者でも問題なく三線を弾けるようになります。
また教室が個民家であったり、沖縄のソフトドリンクも頂けるということで三線以外の沖縄も体験できます。

店舗名三線食堂 Yugafu
料金3500円~
電話番号098-866-7808
住所〒900-0013 沖縄県那覇市牧志3-6-40

8.沖縄三線名手が直指導する本格三線体験

沖縄三線名手が直接指導する本格三線体験は有名な講師がつく三線教室です。
伝統を継承する三代目家元の先生が講師につくため本格的な三線体験ができます。
本格的ですが内容はゆる〜く優しい先生なので初心者でも安心して参加できます。

店舗名沖縄三線名手が直指導する本格三線体験
料金3000円~
電話番号098-968-8829
住所〒904-1302 沖縄県国頭郡宜野座村字宜野座368

9位 ナビィ三線

ナビィ三線は三線の販売、三線&民謡レッスン、工工四の販売なども行っている施設です。
また価格が安価なのにもかかわらず40分で一曲弾けるようになると満足の声が上がっています。
旅行の最終日に気軽に訪れやすい施設になっています!

店舗名ナビィ三線
料金1600円~
電話番号098-861-3494
住所〒900-0013 沖縄県那覇市牧志3-9-11

10位 恩納村ふれあい体験学習センター

恩納村ふれあい体験学習センター沖縄を様々な分野から体験できる施設です。
三線レッスン時には三線が生まれてきた歴史や琉球王国の歴史なども知ることができます。
三線の基礎から丁寧に有名曲を教えてくれます。

店舗名恩納村ふれあい体験学習センター
料金要問い合わせ
電話番号098-966-2893
住所〒904-0411 沖縄県国頭郡恩納村字恩納5973番地

まとめ

三線は、琉球王国時代から現代まで愛され受け継がれてきています。
現代ではその音色が全国的に有名なポップスを通じて三線の魅力が日本中に広まっています。
沖縄県内には三線体験スポットが数多く点在しており、初心者も気軽に挑戦できる環境が整っています。
三線に触れることは沖縄の歴史に触れることと等しいです。
この記事をきっかけにあなたも三線の音色を自身で奏でて歴史を感じてみませんか?
沖縄に来た際は是非とも三線の体験イベントに参加してみましょう。

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この記事を書いた人

Nanase / 沖縄ナビ®編集部
Nanase / 沖縄ナビ®編集部
ふとしたきっかけから沖縄でゲームに没頭し、ポケモンカードの公式大会で2大会優勝。沖縄代表として全国大会に連続出場しています。
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