
小学生でも楽しめる!沖縄のエイサー体験教室&子供向け情報まとめ

沖縄の伝統芸能「エイサー」は、太鼓の音と力強い踊りで全国的にも知られています。地域の文化を学びながら体を動かせる貴重な体験として、近年では小学生向けのエイサー教室や子ども体験イベントも注目を集めています。そこでうちの子にも体験させたいが「どこで体験できるの?」「うちの子でもできるかな?」と気になる保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、初心者でも安心して参加できる子供向けエイサー体験教室や地域イベントの情報をまとめて紹介します。ぜひ本記事を参考にお子さんにエイサーを体験させてあげましょう!
小学生でもできる!みんなで踊るエイサー!
エイサーは、沖縄のお盆の時期にご先祖様の霊を供養するために踊られてきた伝統芸能です。太鼓の力強い音と「エイサー!」「ハイヤッ!」といった掛け声が響き渡り、地域の青年たちが息を合わせて舞う姿が印象的です。使用される太鼓には、「パーランクー(小太鼓)」や「大太鼓」などがあり、踊り手によってリズムや動きが異なります。
地域によって踊り方にも特徴があり、那覇市周辺では軽快な動きと華やかな演出、沖縄市など中部では力強い太鼓の演舞が中心です。衣装の色やハチマキ、太鼓の持ち方などにも地域ごとの個性があり、それぞれの伝統が受け継がれています。
小学生がエイサーを楽しめる理由は、音楽と体の動きを通して自然にリズム感を養えること、仲間と声を合わせて踊ることで協調性や達成感も味わえる点にあります。また、初めてでも先生や先輩が一から教えてくれるため、太鼓の叩き方やステップなどの基礎をゆっくり身につけることができます。フォーメーション(隊列)も少人数から練習できるので、初心者でも無理なく参加が可能です。
小学生が参加できるエイサー体験教室

沖縄では、地域の伝統を次世代に受け継ぐ取り組みとして、子供向けのエイサー教室が各地で開催されています。学校や児童館、公民館のほか、地元の青年会やエイサー団体が主催するクラスが最も多く、初心者から経験者まで幅広く参加が可能です。ここでは地域別に代表的なエイサー体験教室を紹介していきます。
那覇市周辺の子ども向け教室
那覇市内では、地域の児童館や公民館で定期的にエイサー体験教室が開催されています。太鼓の叩き方や基本のステップ、掛け声の練習を通して、初めての子どもでも楽しく学べる内容が中心です。
また、全国的にも知られる「琉球国祭り太鼓 那覇支部」では、小学生から参加できる定期レッスンを行っていたり、体験教室は見学から親子で参加できるプログラムなどもあります。
教室名 | 対象年齢 | 開催日 | 費用 | 申込・場所 |
那覇市立 若狭児童館 エイサー体験 | 小学1〜6年生 | 毎週土曜 14:00〜 | 無料 | 若狭児童館(098-863-7300) |
琉球国祭り太鼓 那覇支部 | 小学3年生〜 | 月2〜3回(週末) | 月謝3,000円前後 | 那覇市内稽古場/公式サイト申込 |
那覇市中央公民館 文化体験講座 | 小学1〜6年生 | 夏休み限定 | 1回500円 | 那覇市中央公民館(要予約) |
沖縄市・中部エリアの教室
沖縄市は「エイサーのまち」として知られ、地域ごとに青年会が中心となって子どもたちへの指導を行っています。各地域の青年会では、夏休み期間を中心に小学生向けの体験教室や子どもエイサー練習会が開かれ、初心者でも太鼓の打ち方から基本動作まで丁寧に学べます。
また、毎年8月に開催される「沖縄全島エイサーまつり」では、子どもエイサー団体の出演もあり、練習の成果を披露する絶好の機会にもなっています。親子で見学できるイベントや、夏休み限定の短期体験コースも人気です。
教室・イベント名 | 対象年齢 | 開催時期 | 費用 | 主催・申込先 |
沖縄市青年会 子どもエイサー教室 | 小学1〜6年生 | 通年(週末) | 無料 | 各地域青年会へ直接申込 |
沖縄市子ども文化体験「夏のエイサー教室」 | 小学2〜6年生 | 7〜8月 | 1回500円 | 沖縄市文化協会(098-939-1212) |
沖縄全島エイサーまつり キッズステージ | 小学生・中学生 | 8月下旬 | 参加無料 | 沖縄市観光物産振興協会公式サイト |
沖縄市の教室は地域とのつながりが強く、先生や青年会のメンバーが優しくサポートしてくれるのが特徴です。
伝統のエイサーを本場で学びたいお子さんには、特におすすめのエリアです。
北部・南部エリアの教室
北部エリアでは、名護市や本部町などで地域のエイサー団体が中心となり、子ども向けの「ジュニアチーム」や「子ども部」が活動しています。地域の祭りや敬老会などの行事で演舞を披露することも多く、地元に根付いた活動の中で自然と文化を学べるのが魅力です。特に名護青年会や本部町のエイサー団体では、初心者歓迎の体験レッスンを行っており、太鼓の打ち方やステップを楽しみながら学べます。
一方、南部エリアでは、観光客や親子でも参加できる体験プランが充実しています。南城市や糸満市では、観光体験施設や文化センターで開催される「親子エイサー体験」が人気で、旅の思い出づくりとしてもおすすめです。
教室・体験名 | 対象年齢 | 開催時期 | 費用 | 主催・申込先 |
名護市エイサー子ども部 | 小学1〜6年生 | 通年(平日夕方) | 月謝2,000円〜 | 名護市青年会(地域案内) |
本部町ジュニアエイサー体験 | 小学生 | 年数回(地域行事に合わせ開催) | 無料 | 本部町文化協会 |
南城市 親子エイサー体験プラン | 5歳〜小学生と保護者 | 通年(予約制) | 体験料2,000円〜 | 南城市地域観光協会(公式サイト) |
糸満市 文化体験センター | 小学生以上 | 不定期開催 | 1回1,000円前後 | 糸満市観光文化課 |
北部では地域に溶け込みながら文化を学べ、南部では観光とあわせて気軽に体験できるのが特徴です。
「夏休みの自由研究に」「旅行の記念に」といった目的にもぴったりです。
子ども向けエイサー体験イベント情報!

エイサーは教室だけでなく、季節ごとに開催されるイベントやワークショップでも体験することができます。特に夏休み期間は、地域の児童館や観光施設で「子ども向けエイサー体験デー」などが多く開かれ、初めての子でも気軽に参加できる内容がそろっています。家族旅行のついでに体験できる観光プログラムも人気で、沖縄の伝統文化を楽しく体感できる絶好の機会です。
イベント名 | 開催場所 | 開催日時 | 対象年齢 | 申込方法 |
那覇市エイサー体験デー | 那覇市中央公民館 | 毎年7月下旬 | 小学生 | 公民館窓口または電話申込(無料) |
沖縄市エイサーナイト(子ども体験コーナー) | 沖縄市コザゲート通り周辺 | 8月中旬(全島エイサーまつり期間) | 小学生〜中学生 | 当日受付(無料体験) |
夏休みキッズ伝統芸能ワークショップ | 那覇市てんぶす那覇/南城市体験施設 | 通年(予約制) | 5歳〜小学生 | 公式サイトまたは旅行会社経由(体験料2,000円〜) |
夏休みキッズ伝統芸能ワークショップ | うるま市文化センター | 7〜8月限定 | 小学1〜6年生 | 市文化センターHPより要予約 |
親子で楽しむ体験型まつり「わらびんちゃーフェスタ」 | 豊見城市民体育館 | 7月中旬 | 幼児〜小学生 | 事前予約不要 |
これらのイベントは、地元の講師や青年会メンバーが指導してくれるため、初心者でも安心して参加できます。太鼓の叩き方や簡単な振り付けをその場で学べるほか、記念撮影や衣装体験ができるイベントもあり、思い出づくりにも最適です。
学校でのエイサー発表会・運動会
沖縄の小学校では、地域文化の学びとしてエイサーを取り入れる学校が多くあります。運動会や学習発表会の演目として披露されることも多く、子どもたちは太鼓のリズムに合わせて一体となって踊ります。地域の青年会や保護者が指導に協力することもあり、まさに地域全体で伝統をつなぐ行事です。
学校でよく使われる曲は「ミルクムナリ」「七月エイサー」「唐船ドーイ」などで、リズムが明快で子どもたちにも覚えやすいものが選ばれます。振付は地域のスタイルを参考にしつつ、児童が安全に踊れるように簡略化されている場合も多く、掛け声(ハイヤッ!エイサー!)で会場全体が盛り上がります。
衣装は、伝統的なハチマキや帯を取り入れながらも、子どもでも動きやすいように軽い素材で作られることが一般的です。太鼓も本格的な木製ではなく、軽量の「子ども用パーランクー」が使われるため、小学1年生でも安心して演奏できます。保護者が準備で気をつけたいポイントとしては、
・太鼓ベルトの長さ調整(体格に合わせる)
・ハチマキ・帯の結び方の練習
・発表当日の衣装忘れ防止(事前リスト管理)
学校でのエイサー発表は、子どもたちにとって「地域の誇り」を実感できる貴重な経験。
仲間と息を合わせて踊りきる達成感は、子どもたちの心に長く残る思い出になります。
エイサーを通じて身につく力
エイサーは単なる踊りや太鼓演奏ではなく、子どもたちの成長に多くの良い影響を与える活動です。太鼓のリズムに合わせて体を動かすことで、自然とリズム感や体力が養われ、集中して動きをそろえる練習を通じて集中力も高まります。
また、仲間と一緒に踊るエイサーは、チームワークや協調性を学ぶ絶好の機会でもあります。全員で息を合わせて太鼓を打つ瞬間には、一体感や達成感を味わうことができ、子どもたちの「やりきる力」を育てます。さらに、エイサーは沖縄の伝統行事として地域の歴史や文化と深く結びついており、練習や発表を通じて自然と沖縄の文化を理解し、誇りを持つ心が育まれます。「自分の地域の文化を受け継ぐ」という体験は、子どもにとって大きな自信につながります。
エイサーは、音楽・運動・文化の要素を一度に学べる貴重な活動です。
楽しみながら心と体の成長を促す、まさに“学びと体験の両立”ができる伝統芸能となっています。
初心者でも大丈夫!年齢別の練習ポイント
エイサーは初めての子どもでも楽しく始められる伝統芸能です。練習内容は年齢や体力に合わせて少しずつステップアップしていくため、どの学年からでも安心して挑戦できます。ここでは、小学低学年・中学年・高学年に分けて練習のポイントを紹介します。
1.小学低学年:バチの持ち方・基本の動き
最初のステップは、太鼓を打つバチの持ち方と体のリズムの取り方を覚えること。重すぎない小太鼓(パーランクー)を使い、ゆっくりと基本の動作を練習します。この時期は“音を鳴らす楽しさ”を感じることが大切。笑顔で体を動かしながら自然とリズム感を身につけましょう。
2.小学中学年:リズム合わせ・掛け声練習
動きに慣れてきたら、音楽に合わせて打つリズム合わせに挑戦します。仲間と同じタイミングで太鼓を鳴らすことで、協調性と集中力が育まれます。また「ハイヤッ!」「エイサー!」などの掛け声を加えると一気に臨場感が増し、楽しさも倍増します。
3.小学高学年:フォーメーション・太鼓回し・舞台演出
高学年になると、踊りながら位置を入れ替えるフォーメーション練習や太鼓回しなど、より高度な動きに挑戦します。一人ひとりが自分の役割を理解し、チーム全体で完成させる意識が必要です。舞台発表や地域イベントで披露する子も多く、達成感や責任感が身につく時期です。
4.家でもできる練習!
・手拍子でリズムを取る練習をする
・動画を見ながらステップを真似してみる
・家族に見てもらって披露する(モチベーションアップ)
練習のコツは「完璧を目指すより、楽しみながら続けること」。エイサーは繰り返すほど上達するので、短時間でも毎日リズムに触れる時間を作ると効果的です。
エイサーをもっと楽しむために
エイサー体験をきっかけに「もっと練習したい!」「お家でも叩いてみたい!」というお子さんも多いはず。ここでは、自宅での練習や親子で楽しめる取り組みを紹介します。
子ども用太鼓・衣装レンタルの紹介
初心者向けの軽量太鼓「パーランクー」は、ネットショップや地元の楽器店で手軽に購入できます。また、イベント前だけ借りたい場合は那覇市や沖縄市のエイサー団体、文化協会などでレンタル可能な場合もあります。衣装もレンタルサービスがあり、法被・帯・ハチマキなどをセットで借りられるため、初めての発表会にも安心です。
自宅で練習できる動画・教材リンク
最近では、YouTubeなどで子ども向けのエイサー練習動画が多く公開されています。「パーランクー 叩き方 基本」や「子どもエイサー 入門」などで検索すると、ゆっくり解説付きの動画が見つかります。また、「エイサー会館(EISA MUSEUM)」の公式サイトでは、伝統や踊りの型を学べる映像教材もあり、家庭学習にも最適です。
親子で楽しめる地域イベント一覧
各地で行われる夏祭りや地域行事では、親子で参加できるエイサー体験コーナーも登場します。特におすすめなのが以下のようなイベントです
・沖縄全島エイサーまつり(沖縄市):迫力ある本格演舞を親子で観覧
・那覇市エイサー体験デー:初心者向けに太鼓体験&記念撮影
・南城市 親子エイサー体験プラン:観光と文化体験を一緒に楽しめる
家族で見て・叩いて・踊ってみることで、沖縄の伝統文化をより深く感じることができます。
親子の思い出づくりにもぴったりです。
まとめ
エイサーは、沖縄の伝統を体で感じながら学べる魅力的な文化体験です。
太鼓の音や掛け声に合わせて踊ることで、子どもたちはリズム感や集中力を養い、仲間との協調性も身につけることができます。
最近では、小学生でも参加できるエイサー教室や体験イベントが県内各地で増えており、初心者でも安心して挑戦できる環境が整っています。地域の教室に通うのはもちろん、親子で観光体験に参加してみるのもおすすめです。
伝統文化を通じて、子どもの「挑戦する力」と「地域を誇りに思う気持ち」を育てるエイサー。
ぜひこの機会に、お子さんと一緒に沖縄のエイサーを体験してみてください。