2026.6.12 沖縄で保護犬を迎えるには?県民も移住者も知りたい譲渡のステップ

沖縄暮らしの相棒に保護犬を考えてみませんか?
毎日の海岸沿いのお散歩や、のんびりとした沖縄時間のなかで、犬は私たちにとってこれ以上ない最高のパートナーになってくれます。
犬を飼うルートとしてはペットショップが一般的ですが、沖縄にはさまざまな理由で保護され、新しい家族との出会いを待っている犬たちがたくさんいます。
近年では新しく家族を迎えたいと考えている県民や移住者の方のあいだで「保護犬」という選択肢を選ぶ人が増えています。
「犬と暮らしたいけれど、どこに行けば出会えるの?」「譲渡のハードルは高い?」そんな疑問を持つ方に向けて、沖縄県内で保護犬と出会える具体的な場所や、家族として迎えるための手順を詳しく解説します。
沖縄で保護犬と出会うには「保護犬カフェ」「譲渡会」「行政施設」
沖縄県内で保護犬を家族に迎えたいと考えたとき、アプローチの方法は大きく分けて「保護犬カフェ」「民間団体の譲渡会」「行政の管理センター」の3つがあります。
それぞれに特徴や仕組みが異なるため、自分のライフスタイルや犬との向き合い方に合わせて選ぶことができます。
①じっくり通って相性を確かめられる「保護犬カフェ」
皆さんは「保護犬カフェ」の存在をご存じですか?
保護犬カフェでは様々な理由で保護されたわんちゃんたちがカフェでスタッフとして働きながら新しい家族になってくれる人を探しています。
保護犬カフェの最大のメリットは事前の予約や特別なイベントの日でなくても、営業時間内であればいつでも実際に足を運べる点にあります。一度きりの面会ではなく、何度も通ってお店のなかでリラックスしている犬たちの普段の様子を見たり、実際に触れ合ったりしながら、お互いの相性をじっくりと確かめて決めることができます。
またすでに先住犬と暮らしている方は一緒にカフェを訪れることも可能。先住犬との相性を確かめることができるので安心して二頭目の家族を探すことができます。
沖縄県内にある保護犬カフェをご紹介。
- ワンダフル糸満
| 特徴 | 小型犬多め、大きくても中型犬までの子が多い印象です。 |
| 駐車場 | 専用駐車場はないですが近くに大きいコインパーキングがあり停めやすいです。 |
| 営業時間 | 10:00-12:00/13:00-19:00 |
| 定休日 | 木曜日 |
| 住所 | 沖縄県糸満市西崎6-12-8 |
| 電話番号 | 070-3803-1115 |
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/inucafe_wonderful/ |
| 公式サイト | https://hogoken-cafe.com/ |
- ワンダフル嘉手納
| 特徴 | 糸満店と比べて中型犬~大型犬の子中心で大きい子が多いです。 |
| 駐車場 | 店舗前に駐車場がありますが、あまり大きくはないため混雑状況に注意が必要です |
| 営業時間 | 10:00-12:00/13:00-18:30 |
| 定休日 | 水曜日 |
| 住所 | 沖縄県嘉手納町水釜296 |
| 電話番号 | 090-9781-1511 |
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/wonderful.kadena/?hl=ja |
| 公式サイト | https://hogoken-cafe.com/ |
- LINOカフェ
| 特徴 | 屋外に広いドッグランがあるので愛犬がすでにいる人は連れていくのもおすすめ。思いっきり走ることができます。また海沿いのため風がよく通り涼しいです。 |
| 駐車場 | 道をはさんで店舗の向かいにひろめの駐車場があり安心です |
| 営業時間 | 10:00-18:00 |
| 定休日 | 第2,第4火曜日 |
| 住所 | 沖縄県南城市知念吉富138-2 |
| 電話番号 | 098-988-1444 |
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/linocafe_okinawa/?hl=ja |
| 公式サイト | https://www.lino-cafe.jp/ |
② 熱い想いに触れる「譲渡会」
民間の保護団体や志を持った企業が定期的に開催している「譲渡会」に足を運ぶのも、保護犬と出会うための代表的な方法です。譲渡会では、預かりボランティアさんのもとで家庭犬としての基本的なルール(トイレや留守番など)を練習中の犬たちに会うことができます。普段の生活態度をボランティアさんから直接聞くことができるため、お迎え後の暮らしを具体的にイメージしやすいのが特徴です。
沖縄で精力的に活動している主な団体・事業者は以下の通りです。
- ワンズパートナーの会
| 特徴 | 『国家の道徳的な面での進歩とその国の偉大さは、 その国が動物をどのようにあつかうかで判断できる』 (マハトマ・ガンディー) 『私たちは人生の中で、大きなことはできません。 小さなことを、大きな愛を込めてやるだけです』 (マザー・テレサ) 上記の言葉を理念にかかげミックス犬から老犬まで様々事情特徴を抱えた多くの犬を助けている団体です。メイクマンや各マルシェなどで定期的に譲渡会を開催をしています。 |
| 活動拠点・開催場所 | HPトップの”おしらせ”で当月の譲渡開催日程を更新しているので要チェック |
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/wanspartner/ |
| 公式サイト | https://onesdog.net/ |
- OKI DOGGIE
| 特徴 | 「ぼくの最後の名前をよんでくれる人へ」様々な事情で名前をよんでくれる人がいなくなった子の新しい居場所を探す団体さんです。ペットボックスやTail wag coffee(@tail_wag_coffee※インスタ)等での開催が多い印象ですが詳しくはHPをチェック |
| 開催場所・連絡先 | HPトップ「新着情報」にて譲渡場所発信 |
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/okidoggie_dogrescue/ |
| 公式サイト | https://okidoggie.jpn.org/index.html |
| 電話番号 | 090-9784-0792 |
- ペットボックス(譲渡会)
| 特徴 | 沖縄県内で広く知られる総合ペットショップですが、「生体(犬猫)販売」を完全に終了。現在はショップとしての機能を持ちながら、行き場を失った犬猫たちの譲渡会をメインに開催してるペットショップです。 |
| 開催店舗 | 北谷店(沖縄県中頭郡北谷町美浜2-2-5 ) 那覇店(沖縄県那覇市おもろまち3-5-11 ) |
| 公式Instagram | 北谷:https://www.instagram.com/petbox.cyatan/?hl=ja 那覇:https://www.instagram.com/petboxnaha/?hl=ja |
| 公式サイト | https://www.petbox.co.jp/entry_list2.php |
HPの保護犬猫情報欄では各団体で家族を待つ犬猫の情報が掲載されているのでぜひチェックしてください!
③ 行政の窓口「沖縄県動物愛護管理センター」
沖縄県が運営する行政の施設です。迷子になって飼い主が現れなかった犬や、さまざまな事情で持ち込まれた犬たちが収容されています。センターから譲渡してもらうためには、事前に「譲渡前講習会」を受講する必要があるので、家族に迎える前にしっかり勉強を行いたい方にはぴったりです。”動物愛護管理センター”という名前から少し緊張してしまう方もいるかもしれませんが、譲渡会以外にも愛犬のための様々な講習やドッグラン解放なども行っています。ぜひ公式インスタグラムをのぞいてみてください。
沖縄県動物愛護管理センター
| 特徴 | 行政の施設であるため、譲渡に関する手続きやルールが非常に明確です。講習会では犬の正しい飼い方や法律について学ぶことができます。 |
| 住所 | 沖縄県南城市大里字大里2003番地 |
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/hapianiokinawa?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw== |
| 公式サイト | https://aniwel-pref.okinawa/hapianiokinawa |
はじめて犬を迎える時に気をつけたいこと4つ
保護犬に限らず、犬を家族に迎える前に一度立ち止まって考えておきたいポイントがあります。
犬との暮らしは毎日が癒やしで楽しい反面、「思ったより大変だった」と感じる場面も少なくありません。特に初めて犬を迎える方や、沖縄へ移住したばかりの方は、生活環境の違いも踏まえて事前準備がとても大切です。
①生活への影響を考えていますか?
犬は基本的に毎日お世話が必要です。食事はもちろん、お散歩、トイレ掃除など人間の体調が悪い日も悪天候でもお世話は続きます。
特に子犬や若い犬の場合は想像以上に体力があり、いたずらや甘噛み、夜泣きに悩むケースもあります。
「平日は長時間留守番になる」「出張が多い」「旅行が多い」という方は、家族内で役割分担ができるか、ペットホテルや預け先があるかも確認しておくと安心です。

(うちにきてすぐケージを破壊した犬)
②犬を飼うのにはお金がかかります
犬との暮らしには継続的な費用がかかります。
例えば、フード代や病院代(予防薬、予防接種)などは継続的に発生します。さらに体調不良やケガがあれば、数万円単位の出費になることも珍しくありません。
沖縄では年間を通して蚊や寄生虫対策が必要になるため、県外より医療・予防コストが継続しやすい点も知っておきたいポイントです。

③「思っていた性格と違う」は普通
人と同じように犬もこれまでの生育環境や経験によって性格はさまざまです。
人懐っこい子もいれば、人見知りな子、病弱な子、怒りっぽい子や常に眠そうな子と個性豊かです。
SNSで見るような「だれとでも仲良し」は一部ケースで、信頼関係づくりには時間が必要なケースもあります。様々個性を認めてあげてください。

(すごい顔だけど仲良しの犬)
④沖縄特有の環境で気を付けたいこと
- 年間を通した空調管理
沖縄は一年を通して湿度が高く、犬にとっても過ごしづらい気候です。そのため夏場に限らず年間を通してエアコンによる室温・湿度の管理が必要になります。犬は人間と違って体全体で汗をかくことができないため、気化熱を使って体温を下げることができません。快適な空調管理を飼い主が行ってあげましょう。
- 散歩の時間帯と紫外線対策
沖縄の日差しは紫外線量も多いため、熱による熱中症だけでなく紫外線から愛犬の目や皮膚を守る工夫も欠かせません。散歩は日差しの強い日中を避け、日がすっかり落ちた夕方や早朝に行うのが基本です。
- 一年を通したフィラリア予防
冬場でも県外ほど気温が下がらない沖縄では年間を通して蚊が発生します。そのため、蚊を媒介とするフィラリア症の予防薬は、季節を問わず一年中必須となります。
- 室内でのトイレトレーニング
強力な台風の接近や急なスコールなど、外での散歩や排泄が困難な日が多々あります。いざという時に犬も人も困らないよう、室内で排泄ができるトイレトレーニングを事前にお家で取り組んであげてください。

(みんなで夜のお散歩)
保護犬を家族に迎えるための条件と「審査が厳しい理由」
保護犬カフェでも団体からにしても、保護犬を迎えようと調べ始めると多くの人が「譲渡基準の厳しさ」に直面します。「犬を救いたいだけなのに、なぜこんなに細かく私生活を審査されるのだろう」と疑問に思うかもしれません。しかし、これには非常に重要な理由があります。
なぜ譲渡基準は厳しめに設定されているのか?
各団体や施設が設けている厳しい基準は、決して意地悪やハードルを高くするためのものではありません。そこにいる犬たちは、過去に一度、人間の都合によって捨てられたり、過酷な環境で育ったりした経験を持っています。「今度こそ絶対に幸せになってほしい」「二度と悲しい別れを経験させたくない」という、スタッフやボランティアの方々の心からの強い願いと責任感があるからこそ、慎重な審査が行われているのです。
審査で特によく見られている2つのポイント
具体的な譲渡条件はそれぞれの団体によって異なりますが、共通して特に重視されるのは以下の2点です。
| 物件条件(住環境) ペットの飼育が完全に許可されている物件(一戸建て、またはペット可マンション)であることが必須です。賃貸の場合は、契約書や管理規約の写しの提示を求められることが一般的です。沖縄特有の強力な台風への対策や、夏の猛暑を乗り切るためのエアコン管理ができる室内飼育の環境が整っているかも見られます。 |
| 家族構成(お留守番の長さ) 一人暮らしで長時間の留守番が発生する場合や、家族全員がフルタイム勤務で日中誰もいなくなる環境では、譲渡が難しくなるケースがあります。犬が孤立せず、体調不良などの緊急事態にすぐ対応できる人間が近くにいるかどうかがチェックされます。 |
保護されている犬によっては分離不安がありお家に人がいないとだめな子、
トラウマで大きい音(子供の声など)が苦手な子など様々な特徴があり、
それに併せて譲渡条件が変動する場合も多いです。
気になった子がいる場合はまず譲渡の条件を細かく聞いてみましょう。
トライアルの条件は各団体へ事前の問い合わせを
多くの団体では正式に家族になる前に、自宅で一定期間一緒に暮らしてみる「トライアル期間」が設けられていることも多くあります。
先住ペットとの相性や、家族の動物アレルギーの有無、実際の生活サイクルに無理がないかを確認するための大切なステップです。
トライアルを申し込むための細かなルールや期間、費用(医療費の負担など)については、各団体によって異なるため、詳細は各団体へ個別に事前問い合わせを行い、事前の確認を徹底しましょう。

(おうちでくつろぐ犬)
沖縄の保護犬を取り巻く殺処分状況
各団体の取り組みによって令和5年には沖縄の譲渡適性がある犬の殺処分数は0を達成しています。
(引用:https://www.pref.okinawa.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/028/844/240412.pdf)
しかし、今なお無責任な遺棄などが原因で命の危機に瀕している犬たちがいるのは事実です。
この現実を知ることは、決して暗い気持ちになるためではありません。
「だからこそ、命をリレーする保護犬という選択肢に価値がある」ということを、犬を家族に迎えたいと考える沖縄県民、移住者一人ひとりが”保護犬”という選択肢を検討していただけないでしょうか。
より良い犬ライフと、これからの沖縄のために
新しい家族の存在と沖縄の自然は犬たちの心ものびのびと育んでくれます。
審査が厳しく、手続きに時間もかかります。
しかしそれを乗り越えて家族になった犬が、あなたの隣で安心してぐっすり眠る姿を見たとき、外で他の犬と楽しそうに遊んで笑顔をみせてくれたとき、それまでの苦労はすべて吹き飛ぶほどの大きな感動と愛おしさが込み上げてくるはずです。
これから犬を迎えようと考えている方は、ペットショップへ行く前に一歩立ち止まり、地元の保護犬カフェや譲渡会に足を運んでみませんか。あなたが出会うその1匹の存在があなたにとっての沖縄ライフ最高の相棒になることを祈っています。

(おでかけがうれしい犬)

