2026.8.21 沖縄のウンケー・ナカビとは?旧盆前半の過ごし方を解説

沖縄の旧盆でよく耳にする「ウンケー」「ナカビ」「ウークイ」。
沖縄で育っていても、「ウンケーは何となく分かるけど、ナカビって何をする日?」「お供えは何を準備する?」と聞かれると、意外と迷う方もいるのではないでしょうか。
沖縄の旧盆は、旧暦7月13日から15日までの3日間。初日のウンケーでご先祖様を迎え、2日目のナカヌヒ(ナカビ)を一緒に過ごし、最終日のウークイで送り出すのが大きな流れです。沖縄県公文書館でも、旧暦7月13日をウンケー、14日をナカヌヒ、15日をウークイと紹介しています。
この記事では、旧盆前半にあたるウンケーとナカヌヒ(ナカビ)の意味や過ごし方、お供え、親戚回りについて分かりやすく紹介します。
| 日程 | 呼び方 | どんな日? |
| 旧暦7月13日 | ウンケー | ご先祖様を迎える日 |
| 旧暦7月14日 | ナカヌヒ(ナカビ) | ご先祖様と一緒に過ごす中日 |
| 旧暦7月15日 | ウークイ | ご先祖様を送り出す日 |

2026年の日程やウークイまでの流れ、旅行中に気をつけたいことについては、沖縄の旧盆の日程・風習・過ごし方でまとめています。
沖縄のウンケー・ナカビとは?
沖縄の旧盆は、本土のお盆とは異なり、現在も旧暦に合わせて行われるのが一般的です。
旧盆の初日が「ウンケー」、2日目が「ナカヌヒ」、最終日が「ウークイ」です。
「ナカヌヒ」は「中日」を意味し、日常会話では「ナカビ」と呼ばれることもあります。
沖縄県公文書館によると、ウンケーでは祖先の霊を迎え、ウークイでは祖先をあの世へ送り出します。
また旧盆の3日間には、お中元を持って親族宅を訪れ仏壇に線香を上げる人や、それを迎える家族の姿が見られると紹介されています。
参考:沖縄県公文書館「お盆」
つまりウンケーとナカビは、
迎える → 一緒に過ごす
という、旧盆前半の流れにあたります。
ウンケーはご先祖様を迎える日
旧暦7月13日のウンケーは、ご先祖様を家へ迎える日です。
「ウンケー」は沖縄の言葉で「お迎え」を意味し、仏壇のある家庭では、お供え物や食事などを準備してご先祖様を迎えます。
最終日のウークイに送り出すまで、ご先祖様も家族と一緒に過ごしていると考えるのが、沖縄の旧盆です。
ナカヌヒ(ナカビ)はご先祖様と過ごす2日目
ウンケーの翌日、旧暦7月14日は「ナカヌヒ」です。
大きな迎え・送りの行事があるウンケーやウークイと比べると目立ちにくい日ですが、旧盆の大切な中日にあたります。
ウンケーで迎えたご先祖様に食事などを供えながら家族で過ごし、親戚がお中元を持って仏壇へ挨拶に訪れることもあります。
「ナカビって特別なことをする日なの?」と思うかもしれませんが、ご先祖様が家にいらっしゃる時間を家族や親族と一緒に過ごす日と考えると分かりやすいでしょう。

2026年のウンケー・ナカビ・ウークイはいつ?
2026年の沖縄の旧盆は、8月25日(火)から27日(木)です。
| 日付 | 旧暦 | 行事 |
| 2026年8月25日(火) | 7月13日 | ウンケー |
| 2026年8月26日(水) | 7月14日 | ナカヌヒ(ナカビ) |
| 2026年8月27日(木) | 7月15日 | ウークイ |
与那国町が発行する2026年カレンダーでも、8月25日を「旧盆(ウンケー)」、27日を「旧盆(ウークイ)」と記載しており、26日は旧暦7月14日にあたります。
沖縄の旧盆は旧暦に合わせて行われるため、毎年新暦の日付が変わります。
「去年と同じくらいの日だろう」と思っているとずれることもあるため、その年の日程を確認しておきましょう。
ウンケーでは何をする?旧盆初日の過ごし方
ウンケーは、ご先祖様を迎えるための準備をして、旧盆が始まる日です。
家庭や地域によって細かな作法は異なりますが、大きくは仏壇やお供えを整え、ご先祖様を迎え、食事を供えるという流れになります。
仏壇やお供えを準備する
ウンケーを迎える前には、仏壇周りを整え、お供え物などを準備します。
旧盆前になると、沖縄県内のスーパーでも果物やお菓子、線香、旧盆用品などが並び始めます。
「ああ、今年も旧盆が来るな」と売り場を見て実感する方も多いかもしれません。
ただし、何をどのように供えるかは家庭によって異なります。
特に仏壇のある家では、その家で受け継がれているやり方がある場合も多いため、初めて準備をする場合は、家族や親族に確認しながら進めると安心です。

ご先祖様を迎える
ウンケーでは、ご先祖様を自宅へ迎えます。
沖縄県公文書館では、ウンケーを「あの世から祖先の霊をお迎えする日」と説明しています。
迎え方や拝み方は地域・家庭によって違いがありますが、ウンケーは旧盆のスタートとなる日です。
「何時に必ずこうしなければならない」と一律に考えるのではなく、その家で受け継がれている方法を確認することが大切です。
ウンケーの定番「ウンケージューシー」
ウンケーの日の代表的な料理として知られているのが「ウンケージューシー」です。
ジューシーは、豚肉や野菜などを使った沖縄風の炊き込みご飯。那覇市の学校給食でも、旧盆のウンケーに合わせて「ウンケージューシー」が献立に取り入れられています。2026年8月25日の那覇市立こども園の献立にも「旧盆(ウンケー)」と合わせてウンケージューシーが掲載されています。
過去の那覇市学校給食献立表でも、ウンケーについて「ご先祖様をお迎えするウンケージューシーをお供えします」と紹介されており、沖縄の旧盆文化を代表する料理のひとつとして定着していることが分かります。

ウンケー以外も含め、旧盆で食べられる料理やお供えについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
ナカヌヒ(ナカビ)では何をする?
旧盆2日目のナカビは、ウンケーで迎えたご先祖様と一緒に過ごす中日です。
ウンケーの「迎える」、ウークイの「送る」のような分かりやすい行事がないため、「ナカビって何をするの?」と疑問に思いやすい日でもあります。
基本的には、ご先祖様へ食事などを供えながら過ごし、親族同士で仏壇を訪ねるなど、家族や親戚との時間が中心となります。
ご先祖様と一緒に過ごす
ナカビは、旧盆の3日間のちょうど真ん中。
ご先祖様はウンケーですでに家へ迎えられているため、ナカビはそのまま一緒に過ごします。
仏壇のある家庭では食事を供えたり、線香を上げたりしながら過ごします。
沖縄県公文書館では、旧盆について「親族の絆を実感する機会でもあります」と紹介しています。
ウンケーからウークイまでの3日間は、ご先祖様を迎えて過ごすだけでなく、お中元を持って親族宅を訪れたり仏壇のある家に親族が集まったりと親族同士が顔を合わせる時間でもあります。
参考:沖縄県公文書館「【季節の話題・夏】旧盆」

ナカビの食事やお供え
朝・昼・夕と食事を用意する家庭もあれば、現在では家庭のスタイルに合わせて簡略化している場合もあります。
献立についても「必ずこれ」と決まっているわけではなく、地域や家庭によってさまざまです。
そのため、初めて旧盆を準備する場合はネット上の情報だけで全部そろえるよりも、まずは自分の家のやり方を確認するのがおすすめです。

ナカビは親戚回りやお中元で忙しい日
沖縄の旧盆というと、仏壇のある家へ親戚が次々に訪れる光景を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
沖縄県公文書館によると、旧盆の3日間には、お中元を携えて親族を訪ねて仏壇に線香を上げる人と、それを迎えてもてなす人の双方が忙しく過ごします。
特にナカビは、親戚回りをする家庭も多い日です。
お中元を持って仏壇へ挨拶する
親戚宅を訪ねる際には、お中元や手土産を持参し仏壇へ挨拶する風習があります。
普段なかなか会わない親戚と顔を合わせる機会でもあり、旧盆が家族・親族のつながりを確認する行事になっていることがよく分かります。
訪問する家が多い家庭では、1日に何軒も親戚宅を回ることも。
沖縄で暮らしていると、旧盆の時期にお中元を持った人が行き交う様子や、スーパーのお中元コーナーが一気ににぎわう光景も、この時期ならではです。

仏壇のある家は迎える側に
親戚回りというと「訪問する側」に目が行きますが、仏壇のある家は親戚を迎える側でもあります。
来客に合わせて飲み物や食事を準備したり、仏壇へ案内したりと、朝から忙しく過ごす家庭もあります。
旧盆は、ご先祖様を迎える行事であると同時に、親族が集まる大きな機会でもあるのです。
お中元は必ずナカビに持っていく?
お中元や親戚回りについては、「必ずナカビでなければならない」とは限りません。
沖縄県公文書館も、親族訪問を旧盆の「3日間」の風景として紹介しています。
実際の訪問日は、親戚同士の予定や家庭の習慣によって変わります。
「ナカビに行けないから失礼になる?」と心配するよりも、事前に相手の家庭へ確認しておく方が確実です。
ウンケー・ナカビの過ごし方は家庭や地域によって違う
沖縄の旧盆を調べていると、
「うちではそんなことしないけど?」
となることも珍しくありません。
これは、旧盆の風習に地域差や家庭差があるためです。
同じ沖縄県内でも、地域や家系によって拝み方やお供え、料理などが異なる場合があります。また、時代とともに簡略化されている家庭もあります。
そのため、この記事で紹介しているのは沖縄の旧盆で広く見られる代表的な流れです。
特に、
- 供え物の内容
- 拝み方
- 線香の本数
- お供えする時間
- 親戚を訪問するタイミング
など、家庭の慣習に関わる部分は、その家の年長者や親族へ確認するのが一番です。
沖縄の旧盆には地域や家庭ごとの違いがあります。
一般的な風習を知るだけでなく、それぞれの家庭で受け継がれてきたやり方を確認することも大切です。
旧盆最終日はウークイ|ご先祖様を送り出す
ウンケーで迎え、ナカビを一緒に過ごした後は、旧盆最終日の「ウークイ」を迎えます。
旧暦7月15日のウークイは、ご先祖様をあの世へ送り出す日です。沖縄県公文書館では、ウークイには仏壇のある家へ親族が集まり、祖先の霊を送ると紹介しています。
ウンケー・ナカビ・ウークイをシンプルに整理すると、
ウンケー:迎える
ナカビ:一緒に過ごす
ウークイ:送り出す
という流れです。
ウークイでは、重箱料理を供え、最後の拝みをした後にウチカビを焚くなど、ウンケー・ナカビとは異なる準備や風習があります。
ご先祖様を送り出すまでの流れは、沖縄のウークイの日程・お供え・当日の流れで詳しく紹介しています。
また、ウンケージューシーやウークイの重箱料理については、沖縄の旧盆料理と3日間のお供えも参考にしてください。
沖縄のウンケー・ナカビを知って旧盆を迎えよう

沖縄の旧盆は、ウンケーでご先祖様を迎えるところから始まります。
翌日のナカビは、ご先祖様と一緒に過ごしながら、親戚が仏壇へ挨拶に訪れる中日。そして最終日のウークイで、ご先祖様を送り出します。
沖縄で暮らしていると毎年当たり前のように訪れる旧盆ですが、改めて意味を知ると、なぜ親戚が集まり、なぜ3日間かけて行われているのかも見えてきます。
一方で、旧盆のやり方は地域や家庭によってさまざまです。
初めて準備をする方は、一般的な風習を参考にしつつ、「うちではどうしている?」と家族に聞いてみるのもいいかもしれません。
ウンケーから始まる3日間。ご先祖様を迎え、家族や親族との時間を過ごしながら、それぞれの家庭に受け継がれてきた旧盆を迎えてみてください。

