2025.10.29

ソーキとは?沖縄料理の定番・ソーキの特徴や美味しい食べ方を紹介!

ソーキとは?沖縄料理の定番・ソーキの特徴や美味しい食べ方を紹介!

みなさんは沖縄に来た際に一度は食べるであろう沖縄そば。そんな沖縄そばの上にトッピングされるソーキについて知っていますか?ソーキは濃厚な味と柔らかい食感で家庭料理からお祝いの席、観光スポットなどで幅広く提供され見る機会は少なくはないはずです。ですが、数回食べた事があるだけで実際には、そこまでソーキについて知らず気になっている方も多いかと思います。

本記事では、そんなソーキが好きだが知らないという方向けに意味や種類、味の特徴、人気店、そして家庭で作る方法まで詳しく紹介します。

そもそもソーキってなに?

ソーキ

ソーキとは、豚のあばら肉を骨付きの状態で煮込んだ沖縄の伝統料理です。本土でいうスペアリブに近い部位で、骨のまわりに付いた肉をじっくり煮込むことで、脂の旨味と出汁のコクが一体になった深い味わいが生まれます。

沖縄では古くから主にお祝い事や年中行事の料理として親しまれており、日常の家庭料理としても定番の存在となっています。また地域によって味付けや煮込み方に少しづつ違いがある点も沖縄そば好きには食べ比べられるとして人気なポイントです。

元々ソーキという言葉は、沖縄の方言であばら骨を意味しており、名前の由来となっています。そんな骨をあえて残した骨付き肉を使うことで、骨の中からも旨味が染み出し、肉がほろほろに、脂身はとろけるような柔らかさに仕上がるのが特徴です。現在ではソーキそばの具として全国的にも知られるようになり、沖縄を代表する人気料理のひとつとして多くの人に愛されています。

ソーキの味と特徴を紹介!

ソーキは、醤油・泡盛・黒糖・かつおだしを合わせてじっくりと甘辛く煮込むのが基本であり、まろやかな甘みが合わさり奥行きのあるコクと香りが生まれます。また、時間をかけて煮込むことで、肉は箸でほぐれるほど柔らかくなり、骨周りの旨みがだしに溶け出して深い味わいに仕上がります。

とろとろの脂身と、ほろほろと崩れる赤身のバランスが絶妙で、コラーゲンも豊富です。味わいはこってりしていながらも後味あっさりとしており、誰でも食べやすい優しい味わいが特徴となっております。

そして、そのままおかずとしてご飯と一緒に楽しむのはもちろん、沖縄ではソーキそばの具材として食べるのが定番で、出汁の効いたスープと麺に、煮込んだソーキの旨味が加わることで、より深い味わいを楽しむことができます。

本ソーキと軟骨ソーキの違い

本ソーキと軟骨ソーキ

一口にソーキといっても、実は「本ソーキ」と「軟骨ソーキ」の二種類があります。どちらも豚のあばら肉を使いますが、使う部分や食感が異なり、それぞれに違った美味しさがあります。

本ソーキは、骨付きのあばら肉をそのまま煮込んだもので、しっかりとした肉質と濃厚な旨味が特徴です。噛めば噛むほどに肉の味が広がり、脂の甘みとだしの香ばしさが感じられます。ボリュームがあり、食べ応えを重視する方に人気です。

一方の軟骨ソーキは、名前の通り軟骨部分を煮込んだものです。長時間じっくり煮ることで軟骨まで柔らかくなり、口の中でとろけるような食感でかつコラーゲンが豊富で、女性や年配の方にも好まれるやさしい味わいが人気となっています。

同じソーキでも、見た目・味・食感が異なるため、食べ比べを楽しむのもおすすめでお店によってどちらを使うか異なるので、注文時に確認してみると味わいの違いをより深く楽しめます。

ソーキそばと沖縄そばとの違いは?

ソーキそばと沖縄そば

ソーキそばとは、沖縄そばの上にソーキをトッピングしたものを指します。通常の沖縄そばは、豚の三枚肉を使った「三枚肉そば」が基本ですが、ソーキそばは骨付き肉を使うため、より肉の旨みとボリュームを感じられる一杯に仕上がります。

出汁は同じくかつお節や豚骨をベースにした澄んだスープを使いますが、ソーキの煮汁が加わることで、コクが増し深みのある味わいになるのが特徴となっています。甘辛く煮込まれたソーキの香りと、もちもちとした中太麺の相性は抜群で、沖縄そばの中でも特に人気の高いメニューとなっています。

お店によっては、本ソーキそばや軟骨ソーキそばなど、使う肉の種類や煮込み方に個性があり、食べ比べるのも楽しみのひとつ。また、毎年10月17日は「沖縄そばの日」とされており、この日にソーキそばを味わうのが沖縄では定番の楽しみ方となっています。

本場のソーキが味わえる人気店を紹介!

沖縄県には数多くのソーキそばを提供している沖縄そば店があります。なかでも大きな特徴のある有名店を紹介していきます。ぜひ参考にしましょう!

いしぐふー

那覇市に本店を構えるいしぐふーは、沖縄そばの名店として県内外で高い人気を誇っています。看板メニューは、香ばしく炙ったソーキそばで、あぐー豚からとった出汁に、泡盛やかつお節の旨味を重ねたスープは深いコクがあり、しっかりとした麺と相性抜群です。

店名のいしぐふーはいい顔という意味の沖縄方言であり、店主のこだわりからも食べる人を笑顔にする気持ちが感じられます。中でもこだわっている炙りソーキは、外は香ばしく中はとろける柔らかさで、口の中に広がる旨味が格別で、那覇空港から近い分観光客もソーキを求めて訪れています。

楚辺

そば好きであれば一度は訪れたい一軒、楚辺そばです。楚辺そばは魚系+動物系の出汁を掛け合わせたバランスの良いスープが特徴で、そこにマッチする軟骨ソーキが人気です。軟骨ソーキを5時間の間じっくり煮込み、骨まで柔らかく、臭みも無い、そして食べやすいプルプル食感を求めて地元の方や観光客、有名人までもが足を運びます。

麺とスープ、そして主役のソーキが差に一体で成り立っており、一度は食べてほしいですが軟骨ソーキそばは1日に30食と販売数が決まっており、売り切れになることも少なくありません。ぜひ開店と同時に人気のソーキそばを堪能してみましょう!

住所沖縄県那覇市楚辺2-37-40
営業時間11:30~21:00(L.O.20:00)
駐車場あり(無料)
ソーキそば値段1,350円(税込)
参考サイトhttps://sobesoba.com/

OKINAWA SOBA EIBUN

OKINAWA SOBA EIBUNは比較的最近になってできた人気の沖縄そば店です。
伝統的な沖縄そばの出汁をベースにしつつ、創作性が加わったスタイルが特徴となっており、新感覚な沖縄そばに出会えます。肝心なソーキそばは、伝統的なタレや具材を使い安定した美味しさで人気ですが、他にもEIBUNオリジナル麺や、黒醤油、EIBUN特製の出汁を用いたオリジナルのソーキそばが話題となっています。

全てのトッピングや味付け、器まで他店では味わえないこだわりを感じられ、好みの特別なソーキそばを見つけられる事間違いなしです。進化した沖縄そばを堪能したい方は、ぜひ体験してみましょう!

住所〒902-0065 沖縄県那覇市壺屋1丁目5−14 ボーボー屋ビル
営業時間11:00~20:00
駐車場有料パーキングあり
ソーキそば値段1,260円~1,310円
(店舗によってメニュー違いあり)
参考サイトhttps://sobaeibun.okinawa/

大家

大家は自然に囲まれた古民家による郷土の雰囲気と一緒に沖縄そばを楽しめるお店となっています。
大家のスープは、かつお出汁の香りが豊かで体にじんわり染みわたるような優しい味わいで人気となっています。そんな上品なスープに相性抜群なソーキが人気です。骨まで食べられるトロトロとしたお肉が絶品であり肉の存在感をしっかりと味わうことができます。

またメニューには通常のソーキそばだけでなく、様々な具材がのったソーキそばが多数提供されており何度きても飽きない店舗となっています。ぜひソーキそばの肉感を味わいたい方は大家へ足を運んでみましょう!

住所〒905-0004 沖縄県名護市中山90
営業時間11:00~15:30,17:30~21:00
駐車場あり
ソーキそば値段1,400円(税込)
参考サイト参考サイト
https://ufuya.com/

ゆうなみ

ゆうなみは那覇市にある地元の方に愛される沖縄そば店です。
ゆうなみの沖縄そばは豚骨とかつお出汁をベースにしたクリアな味わいのスープが使われておりバランスに優れた沖縄そばが人気です。ソーキそばでは、トロトロとした口当たりで骨まで柔らかく、特別な味付けとボリュームによりソーキを味わいにくる客がいるほどの高評価となっています。

他にも麺の種類は複数あり、ソーキに合った自分好みの沖縄そばを食べる事も出来ます。自分好みのソーキそばを味わえ、満足のいく店舗となっていますので一度訪れてみましょう!

住所〒902-0062 沖縄県那覇市松川301−15 テラス坂下 1F
営業時間11:00~21:00(L.O.20:45)
駐車場あり
ソーキそば値段900円~950円(税込)
参考サイトhttps://yuunamiokinawasoba.com/

家庭で作るソーキのレシピ

ソーキは見た目よりも簡単に作ることができ、家庭でも本場の味を再現できます。
ここでは、基本のレシピと調理のコツを紹介します。

材料(2〜3人分)

・豚スペアリブ(ソーキ)……500g
・泡盛または料理酒……100ml
・黒糖……大さじ2
・醤油……大さじ3
・しょうが(薄切り)……2〜3枚
・かつおだし……200ml(仕上げ用)

下処理

まずソーキを下茹でして、臭みや余分な脂を落とします。
鍋にたっぷりの水とソーキを入れて火にかけ、沸騰したら5分ほど茹でて湯を捨てます。
これを「茹でこぼし」といい、仕上がりの香りがすっきりします。

煮込み

別の鍋に下茹でしたソーキ、泡盛、黒糖、醤油、しょうがを入れ、水を加えて弱火でじっくり煮込みます。
圧力鍋を使えば約20〜30分、通常の鍋なら1時間半ほど煮込むのが目安です。
肉が骨から自然に外れるくらいまで柔らかくなればOKです。

仕上げのポイント

仕上げにかつおだしを加えて味を整えると、ソーキそば用の具材にも使えます。
そのままご飯にのせたり、煮汁を少し煮詰めてお弁当のおかずにするのもおすすめです。

アレンジいろいろ

・煮付けとしてそのまま夕食のメインに
・ご飯にのせて「ソーキ丼」に
・細かくほぐしておにぎりの具に
・ラフテー風にアレンジして泡盛のおつまみに

家庭でも手軽に作れるソーキは、沖縄の味を身近に感じられる人気の一品です。

まとめ

ソーキは、豚のあばら肉を骨ごと煮込んだ沖縄の伝統料理で、濃厚な旨味と柔らかな食感が人気です。本ソーキ・軟骨ソーキといった種類があり、それぞれ異なる食感や風味を楽しめます。

沖縄ではソーキそばの具として定番で、観光客にも地元の人にも愛される人気メニューとなっています。甘辛い味付けと泡盛や黒糖の香りが食欲をそそり、一度食べると忘れられない味わいです。また、家庭でも比較的簡単に作ることができるため、自宅で沖縄の味を再現したい方にもおすすめとなっています。

ぜひ沖縄に行ったら、ぜひ本場のソーキそばを味って、沖縄の歴史と家庭のぬくもりに触れてみましょう!

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この記事を書いた人

Nanase / 沖縄ナビ®編集部
Nanase / 沖縄ナビ®編集部
ふとしたきっかけから沖縄でゲームに没頭し、ポケモンカードの公式大会で2大会優勝。沖縄代表として全国大会に連続出場しています。
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