【世界遺産 勝連城跡】沖縄・うるま市で琉球王国の歴史と絶景を満喫

世界遺産 勝連城跡

沖縄・うるま市にある世界遺産 勝連城跡は、歴史のロマンと美しい景色が調和した、沖縄でも屈指の人気観光スポットです。

かつて国際交易の拠点としても栄えたこの城は、今なおその面影を色濃く残しており、2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとしてユネスコの世界遺産に登録されました。

標高60〜98メートルの丘の上に築かれた勝連城跡からは、沖縄の海と島々を一望できる絶景が広がります。自然の地形を活かした美しい石垣も見どころのひとつです。

沖縄の文化や歴史に触れられる世界遺産 勝連城跡で、過去と現在が交差する特別な体験をしてみませんか?

本記事では、勝連城跡の歴史や見どころをわかりやすく紹介します。

勝連城とは

世界遺産 勝連城跡

勝連城は、沖縄本島にある中部勝連半島の丘陵の上に築かれたお城です。

標高は約60〜98メートル。お城の総面積は11,897㎡におよび、自然の地形を活かして築かれた石垣が独特の美しさを放っています。

勝連城は、琉球王国が統一へと向かう激動の時代に、最後まで国王に抵抗した有力な按司、阿麻和利の居城として知られています。

勝連城の歴史

勝連城跡では、1960年から現在に至るまで考古学的な発掘調査が行われており、昭和52年度からは石垣の修復を中心とした整備も進められてきました。

これまでの調査で、城跡からは多くの遺物が発見されています。崖下から貝塚が見つかり、先史時代の終わりごろから人々がこの地で生活していたことがわかっています。

そして13世紀頃には、現在のような城塞としての姿が整えられたと考えられています。

さらに注目すべきは、城の内部から出土した数々の貴重な陶磁器類。中国製をはじめ、東南アジア、朝鮮半島、日本本土由来の品々が見つかっており、勝連城が国際的な交易の拠点として繁栄していたことがうかがえます。

また、勝連城跡の繁栄は、沖縄最古の歌謡集『おもろさうし』にも詠まれています。

勝連城跡の見どころ

世界遺産 勝連城跡

5つの曲輪からなる石垣

勝連城跡は、自然の地形を巧みに取り入れた石灰岩の石垣が特徴的です。

石垣は5つの曲輪に分かれていて、北西の一番高い所に一の曲輪があり、二の曲輪、三の曲輪、四の曲輪と段階的に低くなっています。

そして、南東の東の曲輪で再び高くなるという独特な形状をしています。

一の曲輪から望む絶景

勝連城を訪れたら、ぜひ見てしてほしいのが一の曲輪からの絶景です。

眼下には金武湾やうるま市の離島、遠くには北部の山々が広がり、南側には知念半島、聖地・久高島、そして護佐丸の居城であった中城城跡までを一望できます。

一の曲輪にたどり着くには、かなりの傾斜を登る必要がありますが、その先に待つ絶景は苦労を忘れさせてくれるほど。ここからの眺めは、勝連城最大のハイライトと言っても過言ではありません。

沖縄の風と光を感じながら、歴史と絶景に浸るひとときをぜひ味わってみてください。

勝連城跡に隣接する「あまわりパーク」

現在うるま市では、勝連城跡とその周辺を一体的に整備する大型プロジェクト「勝連城跡周辺整備事業」が進行中です。

その中心となるのが、広大な公園に加え、飲食・物販の商業施設や観光案内所が並ぶ複合施設、あまわりパークです。

あまわりパーク歴史文化施設では、勝連城跡からの出土品や、勝連を中心としたうるま市の歴史・文化に関する展示を見ることができます。

また、勝連城の10代目按司・阿麻和利の物語をダイナミックな演技で表現するライブパフォーマンスも楽しめます。伝統と創造が融合したステージは、大人も子どもも夢中になることでしょう。

勝連城跡の基本情報

世界遺産 勝連城跡
住所〒904-2311 沖縄県うるま市勝連南風原3807-2
電話番号098-978-2033
営業時間9時~18時(17時30分最終受付)
定休日年中無休(臨時休館を除く)
入場料【個人】
大人(高校生以上)600円
小人(中学生以下)400円
【団体】
大人(高校生以上)480円
小人(中学生以下)320円
※6歳未満無料
アクセス・車
沖縄北インターチェンジ下車
名嘉地IC〜沖縄北ICまでの約30分
・路線バス
那覇空港〜那覇バスターミナル〜勝連城跡前下車 (沖縄バス: 52番)
駐車場無料大型バス 6台 普通車 125台 
(駐車場は9時~18時まで)
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/p8YtdWwZkZQw6G7z5
公式サイトhttps://www.katsuren-jo.jp/

世界遺産 勝連城跡まとめ

世界遺産・勝連城跡は、沖縄本島の中部、うるま市に位置する歴史的な名城です。

13世紀頃に築かれ、15世紀には琉球王国の統一に最後まで抵抗した名将・阿麻和利の居城として繁栄しました。

現在もその壮麗な石垣や曲輪の構造が保存されており、訪れる人々に当時の繁栄と権力の象徴を伝えています。

特に見逃せないのが、一の曲輪からの眺望。北には金武湾や沖縄本島北部の山々、南には久高島や中城城跡までを一望でき、まさに息をのむ絶景が広がります。

自然と歴史が調和するこの場所で、沖縄の奥深い文化と壮大な景観を、ぜひ現地で体感してみてください。

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カラモモ
カラモモ
犬とドライブが好きで、時間があれば沖縄の自然をのんびり巡っています。
相棒のわんこと一緒に、海沿いや山道を走る時間がとても心地よくて、ふと立ち寄った場所で見つけた風景やおいしいものを記録するのが楽しみのひとつです。
観光地ではあまり知られていないけれど、地元ならではの魅力が詰まった場所や、静かで穏やかな自然が広がるエリアなど、沖縄の空気をお届けできたら嬉しいです。

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