2026.8.21 沖縄のウークイとは?2026年の日程・当日の流れ・ウチカビまで解説

沖縄の旧盆でよく聞く「ウークイ」。
「ウークイって何をする日?」
「何時ごろから始めるの?」
「ウチカビや重箱はどうすればいい?」
と、毎年旧盆が近づいてから確認したくなる方も多いのではないでしょうか。
ウークイとは、沖縄の旧盆最終日にご先祖様をあの世へお見送りする日です。
2026年のウークイは8月27日(木)にあたります。
沖縄の旧盆は旧暦7月13日〜15日の3日間で行われ、最終日の旧暦7月15日がウークイです。
ウンケーからウークイまでの3日間を通した日程や風習については、2026年の沖縄の旧盆の日程・過ごし方で全体をまとめています。
この日は親族が集まり、仏壇へ料理を供え、最後の拝みをしたあと、ウチカビを焚いてご先祖様を見送ります。
ただし、ウークイの時間やお供え、拝み方などは、地域・門中・家庭によって異なります。
この記事では、沖縄で一般的に行われているウークイの流れを中心に、2026年の日程やお供え、ウチカビ、エイサーとの関係まで分かりやすく紹介します。

ウークイとは?沖縄の旧盆最終日にご先祖様を送る日
沖縄の旧盆は、大きく3日間に分かれています。
| 日程(2026年) | 呼び方 | 意味 |
| 8月25日(火) | ウンケー | ご先祖様を迎える日 |
| 8月26日(水) | ナカヌヒ(ナカビ) | 旧盆の中日 |
| 8月27日(木) | ウークイ | ご先祖様を送る日 |
初日の「ウンケー」でご先祖様を迎え、中日の「ナカヌヒ」を一緒に過ごし、最終日の「ウークイ」で再びあの世へ送り出します。
ウークイは旧暦7月15日にあたり、沖縄の旧盆3日間を締めくくる大切な日です。
「旧盆」とひとことで言っても、3日間ずっと同じ過ごし方をするわけではありません。
なかでもウークイは、重箱料理を用意したり、親族が集まったり、ウチカビを焚いたりと、旧盆ならではの行事が集中する一日です。

ウークイ当日は何をする?一般的な一日の流れ
ウークイには全国共通の「正式なタイムスケジュール」があるわけではありません。
地域や家庭によって違いがありますが、一般的には朝から仏壇へ食事などを供え、夕方から夜にかけてご馳走を用意し、最後にご先祖様を見送ります。
ここでは、おおまかな流れを見ていきましょう。
朝〜昼|仏壇へ食事を供えて過ごす
ウークイだからといって、朝からすぐにご先祖様を送り出すわけではありません。
朝はお茶や朝食、昼には昼食を供え、ご先祖様と最後の一日を過ごします。
夕方からお見送りの準備へ移っていく流れが一般的です。
親族が集まる家庭では、夕方の時間帯から人の出入りが増えていくことが多いです。
昼〜夕方|親族が集まり、お供えや食事を準備する
ウークイの日には、仏壇のある家へ家族や親族が集まります。
お中元や果物、お菓子などを持って訪れ、それらを仏壇へ供える家庭もあります。
台所では夕方から夜に向けて、重箱料理をはじめとしたウークイの料理を準備。
最近では重箱料理にこだわらずオードブルにする家庭も多くなりました。
久しぶりに親族がそろうことを楽しみにしている人も多いでしょう。
ご先祖様も、生きている家族も、みんなが同じ場所に集まって過ごす。
ウークイはそんな時間の尊さをあらためて感じる日でもあります。

夕方〜夜|重箱料理「ウサンミ」を供える
ウークイの夕方から夜にかけて仏壇へ供える代表的な料理が、ウサンミ(御三味)と呼ばれる重箱料理です。
豚肉や昆布、かまぼこ、天ぷら、煮物などを詰めたおかず重と、餅を入れた重箱が一般的。
一方で、現在は家族の人数や仏壇の大きさなどに合わせて内容を調整する家庭もあります。
旧盆料理については、ウンケー・ナカヌヒ・ウークイで内容が変わります。
重箱に入れる代表的な料理や、ウンケー・ナカビを含む3日間の献立については、沖縄の旧盆料理とお供えをご確認ください。

夜|拝みをしてウチカビを焚く

食事やお供えを終えたら、いよいよご先祖様を送り出すウークイの拝みです。
家族や親族で仏壇へ手を合わせ、旧盆の3日間を一緒に過ごせたことへの感謝を伝えます。
その際に登場するのが、沖縄の年中行事ではおなじみのウチカビです。
ウチカビは、あの世で使うお金に見立てた紙で、ウークイでは火をつけて燃やし、ご先祖様へ持たせるという意味があります。
家庭によっては専用の金属製容器などを使ってウチカビを焚き、その後、門や玄関付近まで出てご先祖様を見送ります。
火を扱うため、ウチカビを焚く際は周囲に燃えやすいものがないか確認し、安全には十分注意しましょう。
ウークイは何時にする?決まった時間はある?
「ウークイって何時から?」
これは初めて参加する人だけでなく、毎年確認したくなるポイントかもしれません。
結論からいうと、沖縄全体で統一された開始時刻はありません。
一般的には夕方以降に重箱料理などを供え、夜に拝みをしてご先祖様を見送ります。
ただし、
- 何時から拝みを始めるか
- 何時にウチカビを焚くか
- 門前まで見送るか
- 誰が拝みを進めるか
といった細かな部分は家庭ごとに違います。
実家や仏壇を預かっている家へ事前に聞いておくのが確実です。
親戚の家へ行くなら何時ごろ?
ウークイに親戚の家へ行く場合も、訪問時間に一律の決まりはありません。
夕方からは料理や拝みの準備で忙しくなる家庭もあります。
初めて参加する場合や久しぶりに訪れる場合は、
「何時ごろ行けばいい?」
と一度確認しておくと安心です。
特にウークイは親族が集まる家庭も多いため、家ごとの流れを優先しましょう。
ウークイのお供えには何を用意する?
ウークイでは、旧盆3日間の最後の食事として、さまざまなお供えを仏壇へ並べます。
代表的なのは次のようなものです。
重箱料理・ウサンミ
ウークイを象徴する料理のひとつがウサンミです。
伝統的には、
- 豚肉
- 昆布
- かまぼこ
- 天ぷら
- 煮物
- 餅
などを重箱へ詰めます。
ただし、品数や詰め方、重箱の段数なども家庭によって異なります。
「うちは昔からこの詰め方」という家のやり方があれば、そちらを優先しましょう。
果物やお菓子など
親族からのお中元や手土産として持ち寄られた果物・菓子などを仏壇へ供える家庭もあります。
旧盆中は仏壇の前がかなりにぎやかになる家庭もありますね。
ウチカビ
ウチカビも、ウークイのお見送りには欠かせないもののひとつです。
最後の拝みの際に焚き、ご先祖様へ持たせるものとされています。

ウークイの拝み方は?家の習わしを優先しよう
ウークイの拝みについて調べると、細かな手順や「グイス」と呼ばれる拝み言葉が紹介されていることがあります。
ただ、ここは少し注意したいところ。
ウークイの拝み方は、地域・門中・家庭によって異なります。
一般的には、
- 仏壇へ料理などを供える
- 家族・親族で手を合わせる
- ご先祖様へ感謝を伝える
- ウチカビを焚く
- 門や玄関付近で見送る
といった流れがありますが、すべての家庭が同じ方法で行うわけではありません。
拝み言葉に決まりはある?
拝み言葉についても、「これを言えば全国共通で正解」というものではありません。
家によって受け継がれている言葉や進め方がある場合は、それに従うのが一番です。
分からない場合は、無理に形式だけ覚えるより、家族や親族へ
「うちはどうやって拝む?」
と聞いてみましょう。
ウークイは作法を完璧に再現することより、ご先祖様へ感謝して送り出す行事です。
ウークイの夜にエイサーや道ジュネーが行われるのはなぜ?
ウークイの夜になると、どこからか太鼓や三線の音が聞こえてくる——。
そんな光景も沖縄の旧盆らしさのひとつです。
沖縄のエイサーは旧盆と深く結びついた伝統芸能で、青年会などが地域を練り歩くことを「道ジュネー」と呼びます。
ただし、エイサーを行う日や時間、道ジュネーのルートは青年会や地域ごとに異なります。
「ウークイ=必ずエイサーがある」というわけではありません。

初めてウークイに参加するときに知っておきたいこと
「結婚して初めて相手の実家のウークイへ行く」
「県外から久しぶりに帰省する」
という場合、意外と悩むのが服装や手土産です。
Q,ウークイの服装は?
ウークイは葬儀や法事とは異なるため、必ずしも喪服を着る行事ではありません。
一方、家によって考え方は違うため、迷う場合は派手すぎない普段着を選び、家族へ確認しておくと安心です。
Q,お中元や手土産は必要?
旧盆にはお中元などを持って親族を訪れる家庭がありますが、こちらも家庭や親族間の慣習によります。
手を合わせる際に、お中元を仏壇前にお供えすることが多いですが
「去年は何を持っていったっけ……」「お気持ち代も用意してたかな…?」
となる前に、親族に確認するのが一番確実です。
Q,ウークイに参加できない場合は?
仕事や県外在住などで、ウークイ当日に帰省できないこともあります。
参加できない場合の対応についても、一律のルールがあるわけではありません。
大切なのは、各家庭の考え方を尊重すること。
帰省できないとしても感謝の気持ちで手を合わせましょう。
ウークイの習慣は地域や家庭によって違う
沖縄の旧盆について調べると、
「ウークイでは○○をする」
「ウチカビは○枚」
「○時に送る」
といったさまざまな情報が出てきます。
でも、沖縄の年中行事は地域や家庭による違いがかなりあります。
御願の風習は地域や家によって異なることが前提です。
同じ沖縄本島の中でも違いがありますし、離島や門中によっても習わしはさまざまです。
そのためこの記事で紹介した内容も、あくまで一般的な一例です。
それぞれの家庭で受け継がれている習わしを優先してください。
ウークイは、ご先祖様と過ごした旧盆を締めくくる日

ウンケーでご先祖様を迎え、ナカヌヒを一緒に過ごし、最後に迎えるウークイ。
重箱料理を用意したり、親族が集まったり、ウチカビを焚いたりと、やることはたくさんあります。
でも、その中心にあるのは「今年も帰ってきてくれてありがとう」と、ご先祖様を想う時間です。
2026年のウークイは8月27日(木)。
今年初めて参加する人も、久しぶりに実家へ帰る人も、形だけを合わせるのではなく、ご先祖様がどんな人だったのか家族に聞いてみるのもいいかもしれません。
昔話に花を咲かせながら、ご先祖様を想う時間もウークイならではのひとときです。
昔から続くそれぞれの家のウークイを大切にしながら、ご先祖様と過ごす旧盆最後の一日を迎えましょう。

