
掛け声と指笛が響く中、旗持ちが大きな旗頭を上下に舞わせる。
旗が揺れると周囲の仲間がすばやく支えに入る。次の持ち手へ渡す一瞬まで目が離せません。
旗頭(はたがしら)の見どころは地域ごとに異なる飾りや旗字、旗を華麗に操る旗持ちの技術。
そして演舞を支える人たちの連携です。
この記事では歴史や意匠の意味、那覇の昼旗と首里の夜旗の違いを押さえながら現地で注目したい動きや役割を紹介します。
壺屋旗頭華鳳会(かほうかい)さんと那覇祭りの旗頭演舞をともに歩いた体験ルポは、別記事「旗頭と地域を歩く一日」で詳しく紹介しています。

地域の誇りと願いを掲げる旗
旗頭は地域の繁栄への願いや誇りを飾りと文字で表した大きな旗です。
旗持ちが高く掲げて舞わせ、地域の行事や祭りに登場します。
那覇大綱挽では地域ごとの旗頭が行列や演舞に加わり東西それぞれの意気を示します。
頭の飾りや旗に記す言葉には土地の特徴や人々の願いが込められています。それぞれの土地の思いを形にし、受け継いできた歴史ある旗なのです。
まちのシンボルとしての旗頭は大きな祭りの会場だけで見られるものではありません。
地域の道を練り歩く道ジュネーも、その文化に触れる機会です。家や店の前で行列を迎える人たちの姿からも地域と旗頭の関わりが伝わります。

旗頭と那覇大綱挽の歴史
那覇大綱挽では綱を引く前に各地域の旗頭が行列や演舞に登場します。
なぜ綱引きに旗頭が集まるのか。かつての那覇のまちと地域が参加する仕組みから見ていきましょう。
那覇四町の綱引きと地域の旗
かつての那覇には西村・東村・若狭町村・泉崎村という「那覇四町」がありました。
那覇大綱挽はこの四町の綱引きの伝統を受け継ぐ行事です。綱引きには周辺の村々も加勢として参加し、それぞれの地域を表す旗頭を掲げました。
旗頭は綱を引く人たちを鼓舞するとともに、どの地域の人々が集まっているかを示す旗印でもあります。
旗を中心に行列をつくり、音を鳴らし、演舞で意気を示してから綱引きへ向かう。この背景を知ったうえで旗頭行列と大綱挽を一緒に見るとより面白さが増すのではないでしょうか。
旗と地域のつながりは戦前の文献にも残っています。
1929年刊の『那覇古実集』には当時の西村や東町など地域ごとに旗に書く文句を記した一覧があります。
現在の登録14旗とは地域の区分や文句が異なりますが土地を表す旗を掲げて集まる文化を知る、古い手がかりの一つです。
途絶えた行事が復活し、今の祭りへ
現在につながる那覇大綱挽は1971年、市制50周年と本土復帰を翌年に控えた記念事業として復活しました。
十・十空襲でまちが大きな被害を受けた10月10日に平和への願いを込めて綱が引かれたのです。
それ以前にも那覇市の年表には1961年の大綱挽開催が記録されています。
大綱挽は戦争によって一度途絶えてしまいますが、時代ごとの再興を重ね、戦後に首里・小禄・真和志と合併して広がった那覇のまつりへと受け継がれてきました。
復活に向けて動いた人たちがいて、その想いを引き継ぎ、現在も行事を運営する保存会や各地域の団体がいる。
その積み重ねが大勢が集まる祭りと旗頭などの伝統演舞を披露する舞台を支えています。復活の詳しい経緯や祭りの運営については歴史を紹介する別記事で取り上げます。
灯籠や旗字に注目!旗頭のつくりと意味
旗頭を見るときは、上の飾り、旗に書かれた文字、周囲に広がる装飾を順に見てみてください。
各地域ごとに形や色、文字の組み合わせに違いがあります。
頭の飾り「灯籠」と、旗に書かれた「旗字」
上部の飾りは「灯籠(トゥールーなど)」、旗に記された文字は「旗字(はたじ)」と呼ばれます。
旗頭には灯籠の周囲を飾る部材や吹流しなども付き、全体の姿と文字が一体になって地域の特色を表します。
地域ごとの形や色、文字の組み合わせに、ぜひ目を向けてみてください。
旗に書かれた「旗字」には地域の誇りや願いが込められています。
若狭公民館の広報が紹介する保存会の記念誌などをもとに、意味を確認できた例を紹介します。
例えば東一番の「東」は、東方の一番旗であることを示す文字。
西一番の「凱歌(がいか)」は勝利を喜んで歌う意味です。
若狭・松山の「鎮群(ちんぐん)」は、若狭の人々の勇ましい気質を象徴する旗字として紹介されています。
泉崎の「泉」は湧き水の渦を表す巴の飾りとともに、生命を育む力や人々の調和を伝える旗です。
同じ地域に複数の旗があれば旗字もそれぞれ異なります。
現在の登録旗だけが、その地域で受け継がれる旗頭のすべてではありません。各旗の名称や使われ方は団体の発信とあわせて確かめるとより詳しく知ることができます。
首里の各町にも目を向けると石嶺町の「北翔」は、首里の北に位置する石嶺町の限りない発展を表しています。
文字を読むことから、その地域がどこにあり、どんな未来を願っているのかが見えてきます。
地域の紋章のように見えていたものに具体的な願いや物語がある。形を覚え、文字の意味を知ると、次に見つけたときはその旗を少し身近に感じられそうです。
壺屋の「炎」に見る、土地と意匠のつながり
私たちが今回体験として行列に参加した壺屋旗頭華鳳会が受け継ぐ壺屋の旗頭は頭飾りが「炎」です。
焼き物のまち・壺屋で、窯の火は暮らしや仕事を支えてきたもの。炎の意匠に目を向けると焼き物とともに歩んできた土地の背景とそこにかける地域の誇り、歴史が重なって見えます。
その地域を知る手がかりとして頭飾りを見るのも楽しみ方の一つです。
気になる旗を探し、その旗を受け継ぐのが、どのような地域のどのような団体なのかも調べてみてください。

地域によってどう違う?那覇大綱挽の14旗
那覇大綱挽保存会に登録される公式の伝統の旗頭は、東7旗、西7旗の計14旗です。
これは那覇大綱挽の参加構成であり、沖縄全体の旗頭団体はもっと多くいます。
| 組 | 地域・団体 | 頭飾りの名称 |
|---|---|---|
| 東 | 東一番実行委員会 | 大結 |
| 東 | 安里実行委員会 | 薄 |
| 東 | 壺屋旗頭華鳳会 | 炎 |
| 東 | 泊実行委員会 | 緋桐燈 |
| 東 | 久茂地実行委員会 | 盛鶴 |
| 東 | 首里実行委員会 | 左御紋 |
| 東 | 真和志実行委員会 | ぼたん |
| 西 | 西一番実行委員会 | 八卦 |
| 西 | 辻実行委員会 | 子丑寅 |
| 西 | 久米実行委員会 | 水仙 |
| 西 | 若狭・松山実行委員会 | 京判やーま |
| 西 | 垣花実行委員会 | 砂糖車 |
| 西 | 泉崎実行委員会 | 巴 |
| 西 | 小禄実行委員会 | 松竹梅 |
表は那覇大綱挽に登場する地域・団体と頭飾りの名前をまとめたものです。
同じ東西の組の中にも花や結び目など異なる意匠が並びます。団体ごとの活動や公式SNSは14旗を紹介する別記事で詳しく案内します。
東一番・西一番は何の「一番」?
一番旗とは東西それぞれの組を先導する代表の旗です。
那覇大綱挽では東が「大結(うふむすん)」、西が「八卦(はっち)」。
それぞれ東一番実行委員会、西一番実行委員会が受け継いでいます。
「東一番」「西一番」は、この一番旗を担う団体の名前でもあります。
東町の旗字「東」は、東方の一番旗であることを示すもの。
ちなみに行列全体が東から始まるか、西から始まるかは年によって変わります。2024年は西一番、2025年は東一番が行列全体の先頭でした。
演舞では互いに気迫を見せる団体同士も会場では顔を合わせると和やかにあいさつを交わしていました。地域は違っても旗頭を支え、愛している者同士。その絆も競演の合間に見える魅力です。
那覇の「昼旗」と首里の「夜旗」
那覇の旗頭は「昼旗」、首里の旗頭は「夜旗」と呼ばれます。
首里の夜旗は夜に行われた綱引きに由来し、衣装や灯籠にも夜の演舞に合った特徴があります。
沖縄の綱引きは古くは夜に行う例が多く、旗頭の灯籠にろうそくをともしていました。
私は首里で育ち、小さいころから首里の旗頭に親しんできたので旗頭に「昼旗」と「夜旗」という違いがあると知ったときは驚きました。
| 区分 | 特徴 | 衣装 | 灯籠 | 歴史 |
|---|---|---|---|---|
| 那覇の昼旗 | 昼の光の中で意匠や演舞を見る | 黒衣装 | 形や色、旗字との組み合わせ | 那覇四町の綱引きの伝統を受け継ぐ |
| 首里の夜旗 | 闇に浮かぶ灯籠も見どころ | 白衣装が主流 | 内部にろうそくを立てる鼓灯籠 | 夜の綱引きに由来。綾門大綱や各町の村綱があった |
那覇の昼旗では黒い衣装に白い帯を締め、昼の光の中で旗頭を舞わせます。
灯籠の形や色、縦に広がる旗字を一緒に見渡せるのが観覧するときの楽しみです。那覇大綱挽の黒衣装は「むむぬちはんたー(股引半套)」と呼ばれます。
首里の夜旗は夜に映える白衣装が主流です。
鼓灯籠の中にろうそくを立て、暗い空に灯籠が浮かび上がる姿を見せます。
首里では国の慶事に引く綾門大綱と各町で引く村綱がありました。旗頭は戦争で失われた後、戦後の首里文化祭をきっかけに各町で復興しました。
現在は昼間の催しでも披露されるため「夜旗」は夜だけに登場するという意味ではありません。
夜旗を楽しむときは昼間に見える色や細工に加え、灯籠にあかりが入ったときの姿にも注目してみてください。
衣装の色や灯籠の仕組みを知ると同じ那覇市内にある旗頭文化の違いを見た目からも感じ取れます。

旗頭演舞の見どころ
演舞を見るときは旗持ちの全身の動き、重心の取り方、次の持ち手に渡す瞬間に注目してみてください。
大きな旗を動かし続ける技術と周りで支える人たちの反応まで見えてきます。
掛け声に合わせ、重い旗を上下に動かす
旗持ちは一人で重い旗頭を支えながら掛け声に合わせて膝を曲げ伸ばしし、旗を上下に動かします。
重さを受け止めたまま繰り返す動きは、まさに重い負荷をかけたスクワット。さらに旗竿の揺れにも対応しながら姿勢とバランスを保ち続けます。
上がっている旗だけでなく足の踏ん張りや腰の位置、膝の動きを追うとどれだけ全身を使っているかが伝わります。旗が傾くと持ち手もその動きに合わせて姿勢を変える。
重さを支える力に加え、揺れに対応する技術も見どころです。

一瞬のやりとり
演舞は一人がずっと持ち続けるのではなく、持ち手を交代しながらつながれていきます。
次の人へ渡す、その短いやりとりも見どころです。前の人から次の人へ、重い旗が受け渡される瞬間には立っている旗を見るのとは違う緊張感があります。
「壺屋の旗は絶対に倒れない!」。始まる前、壺屋旗頭華鳳会の皆さんは円陣を組み声を上げて演舞に臨んでいました。旗が傾けば周囲の仲間がすぐ支えに入る。
その反応の速さを見ていると旗を倒さず演舞をつなぐことを仲間全員が一緒に担っていると伝わってきます。

演舞中は指笛を吹いて場を盛り上げながら支えの棒を構える人もいます。
旗の動きから目を離さず、必要なときには支えに入る。盛り上げ役と支える役を同時に担う周囲の人たちの動きも見どころのひとつです。

演舞の合間の動きも見逃せない
移動のために、掲げていた旗頭をいったん横に倒す場面にも注目です。
旗持ちの近くから旗竿の先まで、何人もの人が支え、位置を変えながら倒していきます。
高く舞っている時間だけでなく次の場所へ運ぶための動きにも仲間同士の連携が表れます。
演舞中だけではなく動きのひとつひとつに迫力があり、とても惹きつけられました。


全旗がそろうガーエーは気迫の集合体
国際通りでの演舞を経て、国道58号の会場に全14旗がそろうと、もう一段階熱気が上がります。
ガーエー(我栄)は、旗を掲げて互いの意気や威勢を示す競演です。
旗持ちの動きに周りの掛け声や楽器の音が重なり、各団体が自分たちの気迫をぶつけ合います。
一つずつでも迫力のある旗頭が異なるデザインを並べ、同じ空に高く上がる。
旗を舞わせる人、支える人、声を上げる人の熱量が一度に集まります。どこを見ても迫力があって絵になり、演舞に引き込まれます。
一つの旗をじっくり追うと持ち手と仲間の連携が垣間見え、全体を見渡すと地域ごとの意匠と団体の気迫が伝わる。
ガーエーではその両方を楽しめます。高さや動きのスリル、音と声の重なりは現地でこそ感じたいところです。
旗頭を支える人たち
旗持ちの演舞をつくるのは指揮や補助を担う人だけではありません。
楽器、爆竹、給水など、それぞれの役割が行列と演舞を支えます。担当の呼び方や分担には地域・団体による違いがあります。
旗持ちと、演舞をまとめる役割
旗を持って舞わせるのが「旗持ち」。その周囲には演舞をまとめる役割もあります。
例えば壺屋旗頭華鳳会は、天・地・水・火の4班それぞれに旗守護を置き、旗守護長が班をまとめ、旗指揮が全体を統括する体制を公式投稿で紹介しています。当日各長がつけていたリストバンドがとてもかっこよかったです。
各団体がどう団体をまとめているのか、背景まで知ったうえで演舞を見ると発見があってより楽しめます。
| 役割・呼称 | 働きと注目したい動き |
|---|---|
| 旗持ち | 旗を支え、上下に舞わせる。全身の動きや重心、持ち手が交代する瞬間に注目。 |
| 旗指揮(壺屋旗頭華鳳会) | 団体の全体を統括する役割。腕章配布式での挨拶も公式投稿に記録されている。 |
| 旗守護・旗守護長(壺屋旗頭華鳳会) | 天・地・水・火の各班に旗守護を置き、旗守護長が班をまとめる。団体内の役割分担の一例。 |
| 楽器隊 | 太鼓・鉦・法螺貝などの音で行列と演舞を支える。 |
| 爆竹の担当者 | 筒状の器具を扱い、爆竹の音と煙で場を盛り上げる。 |
| 給水・補給を支える人 | 飲み物を載せた押し車などを運び、演舞をしながら歩く参加者を支える。 |
| 子ども隊 | 今回の行列では、朝から夕方まで大人たちとともに参加。次の世代が文化に触れる機会にもなる。 |

掛け声とともに行列をつくる、楽器隊
太鼓を打つ人は「てーくうち」、鉦子を打つ人は「しょーぐうち」、法螺貝を吹く人は「ぶらふち」と呼ばれます。
鉦や太鼓などを奏でる楽器隊は旗頭の動きとともに行列の独特の雰囲気をつくります。
楽器を持つ手や、演舞する人との位置関係を見てみてください。
鉦や太鼓、掛け声、指笛が絶えず耳に届き会場の熱気を高めています。
当日雨の中、旗持だけではなく楽器隊をはじめとする皆がそれぞれの役割を全うしている姿に感動しました。


爆竹と給水・補給も、祭りを支える仕事
爆竹の担当者は柄の付いた金属製の筒を扱い爆竹ならではの音で場を盛り上げます。

途中強い雨で着火しにくくなったときも臨機応変に対応し、最後まで音を絶やしませんでした。
給水・補給を支える人は飲み物を載せた押し車などを運び、参加者の水分補給を助けます。
旗持ちや楽器隊、子どもたちは、朝から長い時間、演舞をしながら歩きます。その行列を支える縁の下の力持ちです。
旗を舞わせる人、支える人、音を出す人、飲み物を運ぶ人。役割ごとの動きを見つけていくと旗頭の演舞が多くの人の働きで成り立っていることが伝わります。


子どもたちも担う、行列の役割
行列では子どもたちにも役割があります。
泊小学校の2024年の記録では低学年は印旗を持ち、高学年は鉦鼓隊にも参加。
泊の一番旗を小型にした旗を持つ子どもたちもいました。
次の世代にずっと旗頭や那覇祭りといった伝統行事が続いていくことを願わずにはいられません。

旗頭文化を受け継ぐために
旗頭の迫力を未来へつなぐには担い手と活動を続ける環境が必要です。
演舞の舞台の外ではどのような課題と取り組みがあるのでしょうか。
担い手と、活動を続ける場所の課題
地域の団体では担い手の減少や高齢化が課題となっています。また、旗頭を受け継ぐには持ち手の育成に加え大きな旗を保管する場所や、練習できる場所も必要です。
那覇市の文化芸術基本計画は、都市化や少子高齢化が進む地域で継承者・練習場所・保管場所の確保が課題になっていると記しています。
旗を揚げる技術をつないでいくための人材、その活動を続けられる環境の両方が必要なのです。
次世代へつなぐ取り組み
2023年の「旗頭のまち宣言」の実行委員会資料には、地域によっては持ち手が足りず他地域に応援を依頼する例があることも記されています。
学校への指導員派遣や先生方への旗持ちの指導を取り組みに挙げる一方、学校での旗頭経験が地域で活動する次の担い手育成として十分な結果にはつながっていないことが課題とされています。
観覧するだけではなく、もし少しでも自分も旗頭に関わってみたい…!と思うのであればぜひ各団体へ運営として参加してみることも検討してみてください。
まずは推しの団体を見つけよう
気になる意匠や演舞を見つけたら地域名や団体名を覚えて公式SNSなどで活動を調べてみてください。
次に見に行くときに自分の知っている旗を探す楽しみが増えます。
団体によっては地域の出身者や住民以外も参加できます。活動に関わってみたい方は条件や練習日程を団体の公式窓口で確認してみてください。
地域の意味を表す飾り、旗を操る技術、周りで支える人たち。次に演舞を見るときはその三つを手がかりに気になる旗頭を見つけてみませんか。
観覧するときは旗頭や支える棒、爆竹を扱う人の動きを妨げず現場の案内に従って見守ってください。
写真を撮るときも演舞する人と周囲の人のための空間を大切にしたいところです。
旗頭を楽しむための用語
| 用語・呼び方 | 意味・見るときのポイント |
|---|---|
| 旗頭(はたがしら) | 地域の飾りと旗字を持つ大きな旗。土地の誇りや願いを表す。 |
| 灯籠(トゥールーなど) | 旗頭上部の飾り。形や模様に地域ごとの特徴がある。呼び方には違いがある。 |
| 旗字(はたじ) | 旗に記された文字。地域の願いや目標、旗の位置づけを表す。 |
| 旗竿 | 旗や飾りを取り付ける長い竿。旗持ちが支え、動かす部分。 |
| 吹流し | 旗頭に付く、風に流れる飾り。全体の姿や動きと合わせて見たい部分。 |
| 旗持(はたむち・はたもち) | 旗頭を持って演舞する人。全身の動きや交代する瞬間が見どころ。 |
| 旗指揮(壺屋旗頭華鳳会) | 壺屋の公式投稿では、団体全体を統括する役割と説明される。 |
| 旗守護・旗守護長(壺屋旗頭華鳳会) | 壺屋の4班に置かれる旗守護と、班をまとめる旗守護長。 |
| 美ら旗(ちゅらばた) | 旗頭を見事に躍動させること。旗の姿と、旗持ちの技術を合わせて楽しむ言葉。 |
| 道ジュネー | 道を練り歩くこと。祭りの会場だけでなく、地域の道を通る場面にも注目。 |
| うふんなすねーい(大綱挽行列) | 那覇大綱挽の旗頭を中心とする行列。楽器隊なども加わって進む。 |
| 印旗(しるしばた) | 行列で子どもたちが持つ旗として、保存会の解説に登場する。 |
| ガーエー(我栄) | 互いの意気や威勢を示す競演。旗の動き、掛け声、音が重なる。 |
| 東(あがり)・西(いり) | 那覇大綱挽で分かれる二つの組。公式旗頭はそれぞれ7旗。 |
| 一番旗/東一番・西一番 | 東西の組を先導する代表の旗。東は大結、西は八卦。それを担う団体名にも使われる。 |
| 昼旗・夜旗 | 那覇と首里の旗頭文化を説明する呼び方。衣装や歴史的な演舞時間に特徴がある。 |
| むむぬちはんたー(股引半套) | 那覇大綱挽の黒衣装。白い帯とともに旗持ちの姿を形づくる。 |
| いったんうび(一反帯) | 黒衣装の上から締めるさらしの帯。旗を支える腹の前を厚く巻く。 |
| てーく(太鼓)/てーくうち | 行列で鳴らす太鼓と、その奏者。旗頭とともに響く音も楽しみたい。 |
| しょーぐ(鉦子)/しょーぐうち | 打ち鳴らす鉦と、その奏者。行列や演舞を音で支える。 |
| ぶら(法螺貝)/ぶらふち | 法螺貝と、それを吹く人。長短のある吹き方が紹介されている。 |
| かに(銅鑼) | 行列の先頭で鳴らす銅鑼。楽器ごとの音の違いにも耳を向けたい。 |
参考資料
沖縄県立図書館「旗頭についての資料を探している」(レファレンス協同データベース)
慶留間知徳『那覇古実集』(1929年)31〜32ページ・琉球大学公開/壺屋旗頭華鳳会の公式投稿「腕章配布式」(2022年10月8日)/泊小学校「スタ場」第44号(2024年)
2026.10.29

